新潟の駅ホームに自習室、一体なぜ… 鉄道会社の明かす「設置エピソード」が胸熱だった
新潟県の駅ホームに自習室を発見。開設までのエピソードが何とも感動的だった。
■自習室を設置した経緯
えちごトキめき鉄道の担当者によれば、直江津駅の自習室は2020年4月1日にスタートしたという。同駅は妙高はねうまラインと日本海ひすいラインが乗り入れるため、多くの学生が利用している。
担当者は、自習室を設置した経緯に関して、「学生の通学風景を見ておりました弊社の社長が、『学生の皆さんに将来、県内外や海外に向けて大きく羽ばたいてほしい』『直江津駅で次の電車を待つ時間に自習室で勉強した事も思い出の一つにしてもらえれば』と考え、設置することになりました。当該ホームには、待合室が2つあり、1つは古く使用していない状態だったため、リフォームして自習室を作りました」と、説明する。
学生が集中して取り組めるよう、冷暖房完備であることはもちろん、様々な配慮をしているようだ。担当者は、「現在学生の学習方法でスマホは不可欠なので、電気コンセントを各テーブルに設置しました。防犯面も考えて、カメラを設置し、駅改札口で確認できる設計にしてあります。室内は飲食禁止で清掃・整理整頓については、ご利用の学生自ら行っていただくようにしています」と話す。
駅員が掃除するのではなく、学生に任せることで自立心を養う狙いもあるのだろう。
■気になる学生の反応
20年4月といえば、新型コロナの感染拡大時期。開設から約4年経つが、自習室を利用した学生の反応も良好だという。
担当者からは、「密を避けて椅子の数を減らして利用人数を制限したり、消毒液の設置等を行いました。開設初日から学生の皆様からご利用いただき、現在も乗り継ぎ時間を利用して、活用していただいております」「酔客やいたずら等を心配しておりましたが、しっかり皆様にご案内することで、学生のみのご利用ルールを守っていただき、トラブルもなく現在に至っています。学生の皆さんには、テスト勉強等乗り継ぎ時間に利用できて大変喜んでいただいています」という笑顔のコメントが寄せられた。
昨年2月23日から、「はねうまライン」新井駅でも、ホームに面した会議室を学生に向けて、自習室「Study(スタディ)オアシス」として開放している。
駅ホームに自習室を設置する取り組みが全国に広がれば、学生達の電車の待ち時間も有意義なものになりそうだ。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)、『不適切にもほどがある!』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)