立場を失ってしまう場合も… 約8割が「時代遅れ」と感じている指導方法とは
時代の変化によって、指導に仕方も変えるべき必要があるようだ。
一昔前には、厳しい指導が容認されているところもあったかもしれない。しかし今では社会の目も厳しくなり、相手にきつく言うような指導は難しいと考える人も多いようだ。
■約8割「厳しい指導は時代に合わず」
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「指導のやり方」に関する意識調査を実施したところ、全体で83.8%の人が「厳しい指導は今の時代に難しいと思う」と回答した。
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■若い世代が少ない傾向
性年代別では、多くの年代で女性の割合が高くなっている。
また男性でも30代以上では、8〜9割が厳しい指導に否定的なようだ。しかし10〜20代の男性は5割と少なくなっており、意外にも若い世代に厳しい指導を受け入れる人がいるのかもしれない。
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■昔は通用したけれど
若い頃に厳しい指導をされた40代男性は、「僕は厳しい中にも愛のある上司に育てられたと思っていて、今でもその人には感謝しています。しかし同じような指導を若い人たちにしても、ついてきてくれないと思うんです。少しでもきつい言葉をかけると、相手は落ち込んでしまう可能性がありますからね」と自分の考えを述べた。
さらには、「それにパワハラだととらえられたら、自分の立場も失うことにもなりますし…。自分を育ててくれた上司への尊敬は今でもありますが、怒られて精神的に追い詰められたときもあったのはたしかです。さすがにそんな指導は、今では無理だと思います」と続けた。
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■信念があるのであれば
信念を持った人でれば厳しくてもついていくと考える20代男性は、「意味なくただうるさいだけの人は嫌ですが、きちんと自分の信念を持った人ならばついていきたいとも思えますね。うちの上司が少し仕事に厳しいところがあるのですが、きちんと筋を通ったことを言う人なので僕は人間的に好印象を持っています」と語る。
しかし相手によっては受け入れられない場合もあると思っているようで、「ただ相手の捉えかたも、かなり影響すると思います。その上司のことを、『うるさいから苦手』だと言っている同僚も実際にいるので…。そう考えると、その上司のやりかたはかなり危ういものともいえるのかもしれませんね」とも話していた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)
調査対象:全国10代~60代の男女800名