日本から3作品ノミネートの米アカデミー賞 2割は「海外賞獲ったら映画館へ」
『パーフェクト・デイズ』『君たちはどう生きるか』『ゴジラ -1.0』がノミネートされた米アカデミー賞。海外賞を受賞した作品は、どれくらい興味をひくのだろうか。
世界中の映画ファンの注目を集める米アカデミー賞。
1月には、今年の最終ノミネート作品が発表され、日本からは役所広司主演の『パーフェクト・デイズ』、宮崎駿監督によるジブリ作品『君たちはどう生きるか』、『ゴジラ -1.0』の3作品がノミネートされている。
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■メディア報道も増えやすい
カンヌやベネチア、ベルリンなど世界には有名な映画賞が数あるが、海外映画も数多いなか、こうした映画賞を獲った作品は鑑賞する際の基準になりやすい。
とくに、日本作品が受賞した場合はメディアも大きく取り上げ、それまで見ていなかった人にも情報が広く伝わる。「世界がそこまで評価するなら、映画館でやっているうちに見ておこう」と考える人もいるのではないだろうか。
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■2割が「見たくなる」
Sirabee編集部が、1月9〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「海外で受賞した映画」について調査したところ、「かなり見たくなる」と答えた人は3.0%。
「やや見たくなる」が17.9%で、受賞後には2割ほどの人が新たに興味を示すことがわかった。「あまり変わらない」が39.0%。「全く変わらない」という人が最も多く、40.1%だった。
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■影響されやすい世代も
今回の調査を世代別に見てみると、ややバラつきがあるものの、「若い世代と高齢者」がとくに興味を示す傾向が見られる。「かなり見たくなる」との回答は、60代では5.2%。10〜20代では4.8%と目立っている。
時間に余裕がある中高年と情報感度が高い若者世代は、海外賞を映画選びの基準として重視しているのかもしれない。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)