龍角散のど飴を紅茶に溶かすライフハック、大好評の裏側で… 「溶かすべきでない」龍角散あった
熱い紅茶に龍角散のど飴を入れると「ハーブティーになる」ライフハックが話題。しかし「効果が発揮されにくくなる」龍角散も存在するのだ。
■「効果が発揮されない」理由があった
龍角散の担当者は「医薬品の『龍角散』および『龍角散ダイレクト』は、生薬成分が喉の粘膜に直接付着して効果を発揮する薬です」と前置き。
続けて「そのため水で服用すると、喉の粘膜に生薬成分が付着せず、効果が発揮されにくくなってしまいます。また服用直後に飲食をすると、喉の粘膜に付着した成分が流されてしまうため、服用後15~30分程度は飲食を控えて頂くと、より効果的です」と、注意点を説明してくれた。
なお、「龍角散」や「龍角散ダイレクト」を服用の際に「喉の粘膜に直接」という意識から、喉の奥の方に粉を入れてしまうユーザーも少なくないが、この服用法では咽せてしまう。舌の中央辺りに粉を置き、唾液で溶かしながら飲み込むイメージで服用するのが龍角散イチオシのテクニックなので、ぜひ試してみてほしい。
龍角散担当者は「大前提として、医薬品は定められた用法・用量を守って服用頂くことが大切ですので、服用の際は説明文書をよくお読みになり、正しく服用頂ければと存じます」とも補足していた。
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■「のど飴」を舐めるタイミングは…
前出のように「生薬成分」が喉の粘膜に付着することで効果がある製品において、水分と共に服用することは推奨されない。ならば「龍角散のど飴」を紅茶に混ぜるのも、望ましくないのではなかろうか…?
こちらの疑問を受け、龍角散の担当者からは「『龍角散ののどすっきり飴』に配合されているハーブパウダーは医薬品の『龍角散』ではなく、同製品のために独自に開発したものです」との回答が。
さらに担当者は「『龍角散』とは異なるものではございますが、医薬品の『龍角散』をコンセプトに、喉に良いとされるハーブを使用したパウダーのため『喉がすっきりする』といったお声も多く頂戴しております」と、太鼓判を押していた。
これらの商品は、症状やシチュエーションに応じた使い分けが大切である。
龍角散の担当者からは「日常の喉ケアには『龍角散ののどすっきり飴』や『龍角散ののどすっきりタブレット』、咳や喉の不快感、声枯れといった症状がある際には『龍角散』や『龍角散ダイレクト』といった医薬品をご活用頂くことで、皆さまの喉が健康でいられることを願っております」と、具体的なシーンに分けてのアドバイスが得られたのだった。
急激な気温の変化を受けて喉の不調を感じた人は、ぜひ参考にしてほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)