【オリ熱イズム2024】雨の中オリックス宮崎キャンプ終了でチームは帰阪 3日から開催するオープン戦の注目は育成組
宮崎・清武総合運動公園での春季キャンプを終え、帰阪したオリックス。チームの4連覇に向け、必要なものが見えた。
2月2日から宮崎・清武総合運動公園で春季キャンプを開催していたオリックスは、2月29日に全日程を終了し、チームは帰阪した。
■内藤鵬ら全選手にアピールの機会
キャンプ最終日には埼玉西武ライオンズとの練習試合、球春みやざきベースボールゲームズが予定されていたが、雨天のため中止。今年のキャンプは終盤になり天候に恵まれない日も多かったが、休日を多数挟んだ短期集中型のキャンプで、主力から育成選手までの全選手に満遍なくアピールする場が与えられた。
実戦練習中に脱臼した内藤鵬は、神戸市内の病院で左肩鏡視下バンカート修復術、烏口突起移行術を行うなど離脱してしまったが、ルーキーや移籍組は特に完走できたことで、自信がついたのではないだろうか。
関連記事:【オリ熱イズム2024】オープン戦の日程が決定 オリックス関東遠征は5試合、紅林弘太郎は今年も地元凱旋か?
■椋木蓮ら育成組に注目
3日には、京セラドーム大阪で横浜DeNAベイスターズを相手にオープン戦を行う。また春季教育リーグも並行して開催されるため、開幕一軍や育成からの昇格を狙う選手など、当落選場にいる選手たちは、オープン戦と春季教育リーグを行き来する選手もいるだろう。
ここで注目したいのが育成組だ。まず投手陣では、トミー・ジョン手術を受けたことにより、育成契約となった椋木蓮、富山凌雅の再昇格は間違いない。椋木も富山も「開幕」に照準を合わすと、キャンプではブルペンで他の選手とともに腕を振っており、椋木は登板間隔を置きながら先発としての活躍が期待される。
また、北海道日本ハムファイターズではセットアッパーを務めたこともある井口和朋もアピールしているだけに、楽しみにしたい。
育成入団組では、宮城大弥らと同期の佐藤一磨、中田惟斗、4年目の川瀬堅斗といったあたりが紅白戦など実戦登板でアピールしており、佐藤と中田は今年が勝負の年なだけに、支配下の座を掴み取りたいところ。オープン戦で一軍の打者を相手にした時に思い切りの良いピッチングができるかどうかが、カギになりそうだ。
関連記事:【オリ熱イズム2024】オリックス頼れるベテランT−岡田が練習試合初打席でホームラン 開幕一軍へアピール開始
■チームの底上げが必要不可欠
そして野手では、北海道日本ハムファイターズから移籍した上野響平、千葉ロッテマリーンズ、巨人と渡り歩いた香月一也、広島から地元の大阪に戻って来た木下元秀が実戦でアピールしているだけに、オープン戦ではひとまず開幕前の支配下登録を目指して、支配下組と一緒にレベルの高い勝負を繰り広げることになる。
今年は例年以上に全選手をシャッフルしてキャンプを行っただけに、一軍選手の練習をルーキーや育成の選手が間近で見られる機会も多かった。もちろんコミニケーションを取った選手もいたはずだ。チームが4連覇するためにもチームの底上げは必要不可欠。吉田正尚や山本由伸らの穴を埋めるのは、意外な選手かもしれない。
関連記事:【オリ熱イズム2024】オリックス打線を苦しめた前ロッテのカスティーヨを獲得 6人の外国人選手が一軍枠「4」を狙う
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
・合わせて読みたい→【オリ熱イズム2024】オリックス打線を苦しめた前ロッテのカスティーヨを獲得 6人の外国人選手が一軍枠「4」を狙う
(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)