「短時間で味しみしみおでん」が激ウマ 手軽に作れて大根から出汁が溢れ出る…
日本橋ゆかりの料理長の「味しみしみおでん」は、煮込み20分と驚きの短時間で完成。ひと手間でこんなに違うとは。
寒いときに食べたくなるのは、やはりおでん。出汁がしみた大根や練り物をつまみに一杯飲むのはたまらない。しかし、おでんに味をしみ込ませるには、じっくり煮る時間が必要だ。
そのため仕込みに時間がかかると思われがちだが、割烹料理店「日本橋ゆかり」の三代目料理長・野永喜三夫氏がおすすめする手順なら20分で美味しいおでんが作れるという。編集部でも試してみた。
画像をもっと見る
■具材は好きなものを
おでんの具材は、家庭や地域によってもそれぞれ違う。好きなものを入れよう。おすすめはさつま揚げとウィンナーだ。これらの具材からも味が出て、美味しい出汁になる。関西なら牛すじもいい。出汁の分量はこちら。
水:700ml
白だし:30ml
めんつゆ:30ml
関連記事:クロちゃんが絶賛した“おでん”が驚きの美味さ 麻布十番「福島屋」
■切り方がポイント
ちくわは、食べやすい大きさに切る。練り物は表面に隠し包丁を入れていく。だいたい縦に6回くらい切れ目を入れたら、そのまま裏返して同じ数だけ切れ目を入れよう。
ウィンナーも同様に切れ目を入れていく。はんぺんやゆで卵などはそのまま鍋に入れよう。
こんにゃくは軽く湯がいたあと、表面をトントンと少し力を入れて叩く。叩くことで、こんにゃくの硬さがなくなり、ぷりぷりと柔らかくなる。ストレス発散にもいいので、忘れずに叩こう。
食べやすい大きさにカットして、こんにゃくの表面にも斜めに隠し包丁を入れておく。
大根は薄く切ることで味しみを早くする。皮ごと1mmほどの厚さにスライスしていく。今回は皮をむいた大根を使ったので、少し厚めの2〜3mmにカットしたものも入れてみた。
鍋に具材を全部入れたら、水、白だし、めんつゆを加える。鍋はできれば土鍋がおすすめ。熱伝導率が悪いのでゆっくり温まり、火を消しても冷めにくい。出汁や具材から出る旨みがじっくり浸透していく。
沸騰するまでは蓋をして、煮立ってきたら蓋を開けて20分ほど煮れば完成。
関連記事:「お取り寄せおでん」3選 まだまだ冷え込むこの時期に食べたい
■味しみしみのスープが最高…
あっさりした出汁の色だが、具材それぞれの旨みも出ていて最高に美味しい。大根にも味がしっかりしみている。下茹でせずにこれだけ美味しくなるなんて驚き。20分煮ただけとは思えない味しみ加減。
こんなに簡単に美味しいおでんができるなら、冬は毎日おでんにしたいと思った。
関連記事:笠原将弘氏が教える「王道の豚汁」の作り方に感動 絶対に真似したいテクニックがぎっしり
■執筆者プロフィール
池田かおるこ:グルメ、レビュー記事をメインに執筆しているライター。
日々の晩酌をいかに美味しく楽しむかは、もはやライフワークに。簡単でコスパ良し、激ウマなお酒に合うレシピを探して実践中。「特別な材料や凝った調理法はなし。でも美味しい」と思えるレシピを中心に紹介します。
・合わせて読みたい→笠原将弘氏が教える「王道の豚汁」の作り方に感動 絶対に真似したいテクニックがぎっしり
(取材・文/Sirabee 編集部・池田かおるこ)