誰もが知ってるこのソース、5割超が正式名を誤解していた 実は「ブルドッグ」は誤りで…
約6割もの人がブルドックソース社名を「ブルドッグ」と勘違いしていることが判明。担当者は「よく間違えられる」と語る。
世の中には「あれ、どっちだったかな…」とおぼろげに記憶してしまう事象が多々あるが、その正式名称が誕生した「背景」を知ると、思わず納得してしまうもの。賢明なる読者には既知の事実として映ったり、「細かすぎるだろ!」とツッコミを入れたくなるケースもあるかと思うが…決して少なくない人々が「誤って記憶している事象」の正体について探っていきたい。
今回取り上げるのは犬のロゴマークでお馴染みな、大人気調味料メーカーの「正式名称」についてである。
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■「深刻な誤字」と思いきや…
1月某日、とある記事の校正を行なっていた記者は、ある違和感に気がつく。その記事の内容は「ブルドックソースの容器デザインがリニューアルされた」というもので、記事内では社名が全て「ブルドック」と表記されていたのだ。
しかし、パッケージにも描かれている同社のロゴはどう見てもブルドッ「グ」のイラストであるのに加え、ロゴにも「Bull-Dog」の表記が確認できる。
これは「人間ドック」を「人間ドッグ」と表記してしまうレベルで深刻なミスでは…と感じた記者が直ちに調べたところ、なんと同社の正式名称はブルドッ「ク」ソースであると判明したのだ。
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■半数以上が「ブルドッグソース」と誤解
こうした「濁点が付くのか付かないのか問題」が発生するケースは決して少なくない。
特に「ビッグ」をめぐる名称に顕著であり、たとえば以前行なったアンケート調査では、約4割ものネットユーザーが「ビックカメラ」を「ビッグカメラ」と勘違いしていた。
また、3割もの人が東京国際展示場の愛称を「ビックサイト」と勘違い(正しくはビッグサイト)している、というデータも存在する。そしてさらに、マクドナルドの人気商品「ビッグマック」も、ほぼ同じ割合の人々が「ビックマック」と誤解していると判明したのだ。
そこで今回は、全国の10〜60代の男女800名を対象として「ブルドックソース」の正式名称に関するアンケート調査を実施。
その結果、全体のじつに半数以上となる56.5%が「ブルドッグ」と誤解していることが判明したのだ。
続いては、決して少なくない人々が誤解している社名の詳細を探るべく「ブルドックソース株式会社」に、取材を敢行することに。その結果、100年以上に渡る歴史を感じさせる、様々なエピソードが明らかになったのだ…。