道端で発見したカーブミラー、特殊すぎる形状に目を疑うも… 「さすが青森」と称賛相次ぐ
青森県の道路で、見慣れないカーブミラーを発見。地元の名物をモチーフとしたデザインに「さすが弘前」と称賛の声が相次いだ。
■「設置時期」が意外すぎる
りんご好きの私からすると、青森県のカーブミラー控えめに言って最高です🍎#青森県弘前市 pic.twitter.com/K542zciBG4
— 株式会社ゼンリン🗾 (@ZENRIN_official) February 27, 2024
写真を見る限り、比較的綺麗な状態であることから「ここ数年(古くとも10年)の間に設置されたもの」と推測していたが…。
今回の取材を快諾してくれた、弘前市農林部りんご課販売・発信係の担当者からは「正確な設置時期は分かりませんが、今から約20年前には既に設置されていたものです」と、驚きの回答が得られたのだ。
2000年度の弘前市総合計画において「りんごにこだわったまちづくり」を推進している同市では、市民の機運醸成を図るため、市独自で指導の一部にりんごをデザインしたロードミラーやマンホールなどを設置する取り組みを行っている。
担当者からは「りんご生産量日本一を誇る『りんごのまち弘前市』において、その主役である『りんご』を市民だけでなく、もっと多くの人に知ってもらうことを目的に設置しました」と、弘前市に生きる人間としての矜持が感じられる、熱いコメントが得られた。
なお、主な設置場所は「弘前市りんご公園」周辺だという。
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■「りんごのまち」は伊達じゃなかった
長野県民から「待った」の声が聞こえてくる気もするが…やはり、りんごといえば青森、そして青森といえば弘前。
弘前市の担当者は、同市における「りんご」という存在について「りんごの栽培は明治時代に当市に伝わってから現在に至るまで約150年の長い歴史があり、当市の基幹産業として市民生活に強く根付いています」と、強調する。
加えて「当市は古くより弘前藩の城下町として栄え、現在も昔の街並みや歴史や文化が色濃く残ります。また四季がはっきりしており、弘前公園では季節に応じたお祭りが開催されます、中でも弘前さくらまつりでは、りんごの剪定技術により管理された日本一とも呼ばれる美しい桜が咲き誇るのが見所です」と、市の魅力について語ってくれたのだ。
ゼンリンの投稿が大いに話題となっている件については「多くの方々に同カーブミラーを見て頂けるのは、大変嬉しいことです」と、笑顔のコメントが。
担当者は「『りんごのまち弘前市』として多くの皆さんにもっと弘前のりんごを、ひいては弘前市を知って頂きたいです。また、今回のような出来事を切っ掛けに、弘前へ足を延ばして頂けると嬉しいです」とも口にしていた。
道を歩くだけで「地元愛」がヒシヒシ伝わってくる弘前市を、ぜひ訪れてみてほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)