Amazonで買った中古本、カバー下から現れた8文字にギョッとするも… 「えなこの影響力」に称賛の嵐

Amazonにて購入した中古写真集のページ内に謎の紙が発見されて話題に。えなこ本人も思わず反応した「自弁書籍等閲覧票」の正体を法務省に聞いた。

2024/03/12 04:45



■表紙カバー下に妙な厚みが…

ポスト投稿主・りゅーさんに話を聞くと、件の写真集は昨年末にAmazonの「中古出品」より購入したものと判明。

コスプレ&ポトレアーカイブス2020

発見の経緯について、りゅーさんは「商品の状態が『良』だったため気にしていなかったのですが、読んでいた際にふと表紙カバー下の厚みが気になってカバーを外したところ、伝票を見つけました」「番号やら工場やら、自弁といった表記から、恐らく刑務所での購入品だな、と推測しました」と振り返っている。

また映画などでよく見られるように、刑務所内ではいわゆる「どギツイ」本が求められるイメージがあったそうで、「ギャップというか、刑務所の中でもレイヤーさんを応援したいという人がいたんだな、と驚きました」「最近では見かけない図書館の貸本カードのように、人の手を回って来た本という実感があり、面白いなとも感じています」とのコメントも得られたのだった。


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■法務省「読んでも問題ない」

続いては法務省「矯正局」に、こちらの閲覧票について尋ねてみる。

すると回答に先駆け、担当者は「今回話題となったものが、本物であると断定はできかねます」と前置き。確かに写真に写った用紙には「施設名」などの表記がないため、実際に受刑施設で使用されていたものではない…という可能性もあるだろう。

その上で「刑事収容施設法に基づき、改善・更生に支障が生じる可能性がある場合、そうした書籍は強制処分となります。しかし『読んでも問題ないだろう』と判断された場合、閲覧の許可として貼られるのが『自弁書籍等閲覧票』です」と、説明してくれたのだった。

コスプレ&ポトレアーカイブス2020

刑事施設内では物の貸し借り・譲渡がルールで制限されているため、トラブル防止等の観点からも、こちらの閲覧票が重要になってくるのだ。

なお、受刑期間が終了した後の閲覧票の処分については特に共通のルールが設けられてなく、施設によって異なる模様。しかし一般的には「書籍から剥がす」ケースが多いため、今回の写真集から発見された閲覧票は、やはり「剥がし忘れ」と考えられる。

また「自弁書籍等閲覧票」が貼られた書籍を(そうとは知らず)購入・所持する行為に関しても、法的な問題はないとのこと。

今回の取材内容を総括するとやはり、えなこをはじめとするコスプレイヤーたちの写真が「受刑者の改善・更生にプラスとなる(悪影響を与えない)」と判断された可能性が非常に高いのだ。

様々な場所で人々に夢と希望を与える「コスプレイヤー」という憧れの存在に、改めて敬意を表したい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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