ブルーベリー、果汁100％ジュースの市販が激ムズな理由　「ある成分」が原因で…

■「ペクチンで固まりやすくなる」

まずは、張り紙が話題になった農産物直売所「道の駅 尾瀬かたしな」を取材した。張り紙の説明文について尋ねたところ、「道の駅 尾瀬かたしな」の担当者は、「ブルーベリー農家の方がそのようにお話されています。ポップも農家の方が手作りで書かれたものです」と話す。

続いて、日本のブルーベリー産業やブルーベリー文化の確立を目的に活動する「一般社団法人 日本ブルーベリー協会」に、ブルーベリージュースを作る際、ペクチンによって固まることはあるのか聞いた。

日本ブルーベリー協会の担当者は、「ブルーベリーの果実中に含まれる水溶性食物繊維のペクチンが多く含まれており、熱を加えると固まりやすくなります。100％ジュースだとその傾向が強いです」と説明する。

これらはブルーベリー農家の間では有名な知識だという。

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■市販の「100％表記」のジュースは…

先述したように、市販の飲料の中には、「ブルーベリー100％」を謳う商品もある。これらの飲料を作る際、どうしているのか。

こちらの疑問をぶつけたところ、担当者からは「様々な方法がありますが、ペクチンが固まらない添加物を入れるのも一つのやり方です。濃縮還元という形もありますし、農園直結のカフェであれば、スムージーにしたのものをすぐに提供しています」という回答が得られた。

身近にある果汁100％ジュースには、まだ我々の知らないことがあるかもしれない。

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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『院内警察』（フジテレビ系）、『不適切にもほどがある！』（TBS系）。

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（取材・文／Sirabee 編集部・斎藤聡人）