YouTubeに突如投稿された『アニメ スナックバス江』 作者がわずか2分で拡散したことから“投稿者の正体”が推測されるも…「令和の完全犯罪だろ」
YouTubeに突如投稿された『アニメ スナックバス江』。作者が投稿から2分で拡散したことで、投稿者が推測される事態に…。
9日、YouTube上に『アニメ スナックバス江』というタイトルの自作アニメが配信され、約15時間で30万再生になるなど大きな反響を呼ぶ事態となった。
■『アニメ スナックバス江』が投稿
この日、YouTubeでは「ネメシス」というアイコン設定もしていない初期アイコンのアカウントが、『アニメ スナックバス江』というタイトルの動画を投稿した。
キャラクターの声は四国めたん、ずんだもん、後鬼といった合成音声・VOICEVOXが使用されており、動画の内容は漫画『スナックバス江』4巻掲載の第70夜をほぼそのままアニメ化したものになっていた。
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■キレキレなギャグが人気のエピソード
この『スナックバス江』第70夜は、ファンの間でかなり人気のストーリーとなっている。というのも、同話のメインとなるキャラクターはティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズをパロディした4人の猫人間「ティーンエイジミュータントネコチーム」(TMNT)が登場するからだ。
パロディ元のタートルズ4人の名前は有名芸術家の名前に由来しているのだが、TMNTらは日本のアニメ監督の名前に由来している。同話ではそんなアニメ監督らの名前を冠したキャラクターたちが、ギリギリでキレキレなギャグをぶっこむ…という面白さがあるエピソードとなっていた。
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■アニメ版では原作改変が
『スナックバス江』は、2024年冬アニメとして放送を終えたばかり。しかし、同アニメの監督・芦名みのる氏がX(旧・ツイッター)で炎上し、アニメ放送中にも関わらず自身のXアカウントを削除する騒動が発生したり、原作の改変がところどころで行われていたりと、お世辞にも評価の良いアニメとは言い難い出来栄えとなっていた。
また第70夜もアニメ化されているのだが、原作でアニメ監督の名前に由来していたはずのキャラクター名が猫ブルー、猫パープルなど猫が巻いている鉢巻の色で呼ばれるといった原作改変が行われており、ファンからは「ネコチーム出したのに名前は変えてるしスナック入るまでだけやって『この店はミュータント差別をしているのか…!?』にも繋げないでエピソード終わらせてるしで本当に意味のわからないシーンになってしまっている…」「単純にやる必要あったのか疑問…」「元ネタのタートルズ四人組がイタリアの芸術家の名前を冠しているのに対して『現代日本を代表する芸術家はアニメ監督だ』とカウンターになってる部分があると思うので、名前の改変は日和以上に原作の思想や哲学への裏切りだと思う」といった批判の声があがっていた。
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■作者が投稿2分で拡散し…
今回投稿された自作アニメ版『アニメ スナックバス江』では、アニメ版第70話で改変された部分も含めてほぼ完全再現されていた。そんな同動画だが、投稿されたアカウントが無名だったこともあり、当初の伸びは芳しくなかった。
しかし、同動画が投稿されてから約2分後に『スナックバス江』の作者・フォビドゥン澁川氏が動画を無言で拡散したことから、「この動画の投稿者は作者のフォビドゥン澁川氏なのでは?」といった推測が広まったことで、投稿から15時間で30万再生を超えることになったようだ。
同動画を受け、ネット上では「アニメ制作陣が超えられなかったハードルを作者が超えてる…」「『完成度たけーなオイ』思ったら本物だった」など、投稿者をフォビドゥン澁川氏だと断定するユーザーからの反響が寄せられていた。
また「ファンメイドを作者が爆速で共有しただけの可能性もあるから何とも言えないの、賢い」「アカウント作成動画投稿から2分後に共有してる。ここまで状況証拠が揃ってるのに状況証拠だけでは裁けない現代の司法に漬物石を投じる一手。これもう令和の完全犯罪だろ」など、投稿者がフォビドゥン澁川氏だとした場合の立ち回りの上手さを評価する声もあがっていた。
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■執筆者紹介
北田力也:エンタメ、ゲーム、グルメ記事を中心に執筆している20代ライター。
小学生のころ一度ゲームを引退したが、社会人になってから友人に誘われてNintendo Switchを購入したところ、その反動もあってかドハマり。『ポケットモンスター』シリーズやFPS系ゲームをはじめ、幅広くプレイしている。
なお、最近のマイブームは『Stardew Valley』で永遠と釣りをすること。
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(文/Sirabee 編集部・北田力也)