編み物で慈善活動する全身タトゥーの男性に感動の声 祖母が過ごしたホスピスに恩返し
祖母が終末期を過ごしたホスピスに「恩返しがしたい」というTikToker。全身タトゥーの体に優しい心というギャップにやられた、という人は多い。
「人を外見で判断してはいけない」と言われるが…。そんな話題で世間を賑わせている男性がいることを、このほどイギリスの『BBC』や『METRO』が報じた。
■特技は編み物
注目を集めているのは、イギリス・ダービーシャー州シャーランドに暮らすダン・ソアさん(31)。全身タトゥーだらけで一見怖そうな雰囲気だが、編み物が得意だそうだ。
ダンさんは、両手の腕を使って上着、ラグ、マフラーなどをざっくりと編み上げるアームニッティングを得意とし、TikTokでは「タトゥー・ニッター」の名で活躍している。
その編み物好きは大好きな祖母マーガレットさん譲りであったが、マーガレットさんは肺ガンを患い、終末期を「アッシュゲート・ホスピス」という施設で過ごしたという。
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■祖母が過ごしたホスピスに恩返し
マーガレットさんはほどなくして他界したが、ダンさんは最期を懸命に世話してくれた施設に何とか恩返ししたいと、ギネス世界記録に挑戦することを考えた。
新記録を打ち立てるには「24時間で15枚のブランケットを編む」ことが求められたが、ダンさんはなんと19枚も編み上げた。ライブ配信をしながら「これはチャリティー活動なんです」と告げ、世間に寄付を呼び掛けたという。
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■ホスピスと慈善団体に全額寄付
24時間チャレンジを6日午後に終えたダンさんには、最終的に世界から2,300イギリス・ポンド(約44万円)が集まった。それらは祖母が世話になったホスピスと、メンタルヘルスの慈善団体である「MenWalkTalk」に寄付されるという。
チャレンジを振り返り、ダンさんは「20時間を経過したあたりで腕と手首がものすごく痛くなり、意識が朦朧としてきました。でもなんとか乗り越えました」と明かしている。
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■「ギャップが最高」
昨年12月に編み物をする動画を公開して以来、フォロワー数が30万人を超えているダンさん。生前の祖母との思い出を「思いやりがあり、強くて自立している女性でした。家族と過ごすことと、旅行するのが好きな人だった」と語っている。
世間からは「彼が醸し出すギャップが最高」「全身タトゥーで怖そうなのに、すごくイイ奴だね」「おばあちゃんも天国で喜んでいるわ」といった声が寄せられている。