「町のレジェンド」80代男性がカージャック被害に 支援に励まされ職務復帰目指す
退役軍人で、現在はピザ配達人。多くの人たちに慕われている高齢男性が襲われ窮地に追い込まれたが、町の人々は彼を見捨てなかった。
81歳になってもせっせと働く男性が襲われ、仕事に使う大事な車を台無しにされた。しかし地域の人々に支えられ、「また働きたい」と語るように。事件の経緯とその後について、アメリカのメディア『Fox News』などが伝えている。
■配達の車を奪われる
アメリカ・イリノイ州シカゴで暮らす退役軍人のアーニー・アイモニーさん(81)は、40年ものあいだピザを配達する仕事を続けてきた。しかし数日前、ピザを届けて車に戻ろうとした時に背後からいきなり襲いかかられた。
「おい、鍵をよこせ」という声が聞こえた直後、何者かに顔面を殴りつけられたアーニーさん。最悪の結果を回避すべく死んだふりをしたところ、男らはアーニーさんの鍵を奪い、車に飛び乗って逃走した。
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■容疑者のひとりを逮捕
アーニーさんは急いで上司のフランク・デモンティさんに電話をかけ、「(襲われて)車を奪われてしまいました。配達を終えていない食べ物も車の中です」と連絡。これにフランクさんはとても驚き、「ピザなんかどうでもいい」「それよりあなたは無事なのか」と声をかけたのだという。
ただちに捜索を開始した警察は、近くの高速道路でアーニーさんの車を発見した。すぐにカーチェイスとなったが、襲撃犯らはほどなくして衝突事故を起こして停車。警察は車にいた未成年ひとりを逮捕したが、他の容疑者は現在も逃走中だ。
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■立ち上がった人々
アーニーさんの車はボロボロになったが、保険では修理費用をカバーできない可能性が浮上。これを知った地元の商工会議所が即行動を起こし、インターネットで寄付金を募る活動を開始した。
団体トップは一部メディアの取材に応じ、「アーニーさんは地元ではレジェンドですよ」「40年もまじめにピザ配達をこなしてきたのです。(軍人として)国のためにも尽くしてくださいました」とコメント。「そのアーニーさんが困っておられるのですから、サポートするのは当然のことです」とも述べた。
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■「これからも働きたい」と意欲
顔にあざはできたが、他に怪我はなかったアーニーさん。今後については「ピザ配達の仕事を再開する予定」「ただ夜間の仕事は今後ひかえるかもしれません」と明かした。
町の人たちだけでなく、家族にとってもアーニーさんは大事な存在だ。娘のロビンさんに対しては「俺は反撃しなかった。腰抜けになった気分」と話し悔しがったというが、ロビンさんはそれを完全に否定。「違う。父さんは英雄よ」「こうして私のところに生きて帰ってきてくれたんだから」と伝えたのだという。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)