『虎に翼』戸塚純貴“轟”が岩田剛典“花岡”に喝を入れるシーン 字幕付きで見ると「ある仕掛け」が…
朝ドラ『虎に翼』で、戸塚純貴演じる轟が、岩田剛典演じる花岡を一喝した際のセリフに隠されていた“仕掛け”に視聴者から驚きの声が。
伊藤沙莉主演のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で、戸塚純貴演じる轟太一が、岩田剛典演じる花岡悟にかけた言葉の中に隠されていた“仕掛け”が明らかになり、Xで話題を呼んでいる。
■病室で花岡を一喝
この日の放送回では、ハイキングで崖から滑落して負傷し、入院していた花岡が退院することになり、同郷で古くから付き合いのある轟が付き添うことに。寅子(伊藤)を訴えると息巻く花岡に、轟が「愚か者!」と一喝して平手打ちすると、「虚勢を張るな」と言う。
轟は、寅子ら女子学生について「あの人たちを好きになってしまった。あの人たちは漢(おとこ)だ。俺が漢の美徳と思っていた強さ優しさをあの人たちは持っている。俺が漢らしさと思っていたものは、そもそも漢とは無縁のものだったのかもしれんな」と語る。
一方で、花岡に対しては「上京してからのお前、日に日に男っぷりが下がっていくばかりだ。俺は非常に悲しい」と訴えた。
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■「おとこ」に違いが
登場以来、「男と女が分かり合えるはずない」「男が前に立ち国を築き、女は家庭を守る」「男として恥じぬ行動をすべき」などと繰り返していた轟。
言葉を聞くと、すべて「おとこ」なのだが、この日のセリフを字幕で見ると、じつは「漢」と「男」を使い分けていたことが明らかに。
ドラマの公式Xでも、「『あの人たちは漢(おとこ)だ』『俺が、漢の美徳と思っていた強さ優しさをあの人たちは持っている』梅子たちの会話を聞いて、轟は彼女たちを『好きになってしまった』ようです」と紹介している。
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■「素晴らしい漢」の声
轟の言葉の使い分けに、Xでは「轟くんの言うおとこはやっぱり漢だったのね」「轟くん素晴らしい漢」「轟の顔が字幕以上に『漢』と表示されていましたよね」といった声が。
さらに、轟が理想とする美徳に“性差は関係ない”と気付いたことには、「轟は強さ優しさを男の美徳だと思っていたものを女子生徒も持っていたと気付く良いセリフ」「おそらく彼の感性をうまく表現できる概念が時代的に存在しないから『漢(おとこ)』で出力されているのだろうな」といったコメントが寄せられた。
「寅子たちは『漢』だ、で止まると、花岡の言う『特別扱い』で終わるんだよな。そこから自分がこれまで信じてきたことに対して『はて?』ができる轟、見習いたい」「轟も花岡も各々が思い描く男像にこだわっているのは明らかだったけど、男か漢かでかなり違う。轟はつよさ優しさは性別関係ないのかもという気づきまで得ているし」と、これまでの認識を改め行動に移した轟を評価する人もみられた。
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■花岡にも気付きが
一方、花岡も轟に一喝されたことで、これまでの女性に対する言動が、自らのコンプレックスや、ほかの男子学生に合わせるための虚勢であったことを打ち明け、傷つけた梅子(平岩紙)に謝罪する。
これには、「轟というブレない友達がいてよかったな、花岡!」「轟の言葉で素直に思いを伝えて頭を下げられる花岡も、良い漢だよ!」「歪みに気づかされた花岡。自力で答えを掘り起こした轟。どちらも真摯に自分と向き合っている」との声も。
公式Xでは、「花岡にあつ~い言葉を投げ掛けた轟」と、病室で並んで笑顔でおどけている戸塚と岩田のオフショットも公開。「この二人のやりとりいいですよね」とつづっている。