謎の轟音を不気味がる住民から通報相次ぐ 当局が「危険はない」と答える音の正体は…
突然の騒音に、衝撃を受け戸惑った住民たち。対応に追われる当局がSNSを更新し、「大丈夫です」と呼びかけた。
凄まじい“鳴き声”に住民らが困惑。「何事ですか」と問い合わせるケースが相次いでいることを、『NBC News』などアメリカのメディアが伝えている。
■「サイレン音?」と問い合わせ
アメリカ・サウスカロライナ州ニューベリー郡で暮らす住民らが、保安官事務所に相次いで通報。「騒音がひどい」「サイレン、泣き声、怒号にも似た音がするのですが、どうしてなのでしょうか」と問い合わせるケースが後を絶たない。
町を歩く人の中には保安官を呼び止め、「一体何の音なのですか」と聞く人もいる。そこで、当局はFacebookを更新。「13~17年にわたって地中にいたセミ(周期ゼミ)が、羽化しているのです」と説明している。
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■耳当てが必要なケースも
大量発生したセミが「大合唱」すれば、その音は凄まじい。一部メディアは「ジェットエンジンに匹敵しうる騒音」と表現し、周期ゼミの研究者らは耳当てを使うこともしばしばだと伝えている。
当局はFacebookで、「不快だと感じる人もいますが、人やペットに危険をもたらすわけではありません」「残念ながら、これは自然の音なのです」と説明している。
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■過去にも同様の事態に
周期ゼミの鳴き声に住民が驚き、慌てて通報するケースは過去にもあった。数年前には同州ユニオン郡の住民が衝撃を受け、「どこかで警報が鳴り響いている」と誤解して通報を連発する事態となった。
困った当局はSNSで声明を発表し、「『近隣で警報音がする』という通報が相次いでいます」「しかしそれはおそらく警報の音ではなく、セミの鳴き声です」とコメント。「『警報』が聞こえたら、まずは通報前に実際に警報であること、またその位置についてご確認を」と呼びかけた。
同件を伝えたメディアはセミの大合唱について「チェーンソー並の音」と表現し、「ひどいときには聴覚障害の原因になり得る」と報じていた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)