段ボールに入り1000キロ旅した猫 飼い主は「封を閉める前に注意を」
ペットの猫が突然、行方不明になってしまった。約1週間後、配送業者のスタッフから1本の連絡があり…。
ある夫妻がかわいがってきたペットの猫による、驚きの大冒険が話題になっている。アメリカの『People』や『KSL News』が報じた。
■猫が行方不明に
アメリカ・ユタ州に暮らすキャリーさんとマットさん夫妻の愛猫ガリーナは、日頃から空き箱で遊んだり隠れたりすることが大好きだった。
そんなガリーナは4月10日、キャリーさんがAmazonでの購入品を返品するため、段ボールを発送した後から行方不明に。心配した夫妻は家中をくまなく捜したが見つからず、街中にガリーナのポスターを貼り、住民らに捜索の協力を求めた。
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■1000キロ離れた土地で発見
当時について、キャリーさんは「ガリーナは6年間にわたり私の心の大きな支えでした。あの子がいなくなった不安とストレスは、耐えがたいものでした」と明かしている。
それから約1週間後、夫妻は配送業者のスタッフより「発送された段ボールの中から、あなたの猫のマイクロチップがスキャンされました」という連絡を受けた。住まいのあるリーハイから、約1,000キロも離れたカリフォルニア州のリバーサイド地域からだったという。
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■飼い主と再会果たす
ガリーナはスタッフのブランディーさんがしばらく世話をしてくれることとなり、夫妻はただちにカリフォルニア行きのフライトを予約した。
ブランディーさんの元へ駆けつけると無事にガリーナと再会を果たし、キャリーさんは「私が抱きしめると、腕の中で震えていました」と語った。
ガリーナは配送中の6日間で食料も水分も得られず痩せてしまい、軽い脱水症状も見られたという。
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■健康状態は良好
獣医師の診察を受けたガリーナは、血液検査には何の異常も見られず、ケガひとつしていなかった。気候が快適だったことも大きな助けとなり、ブランディーさんによる献身的な世話でみるみる回復したという。
段ボールに入り込むことが好きな犬や猫は少なくない。夫妻は「封を閉める前に、重さや中身に十分注意してください。マイクロチップを装着することも忘れずに」と呼び掛けている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)