『とうほう夜雀食堂』発売記念レビュー! ドット絵も楽曲も素晴らしい神ゲーなので全力でオススメしてみます
Nintendo Switch版が出てめでたい! 個人的に思い入れたっぷりな『とうほう夜雀食堂』をレビューしてみました。
Sirabee読者の皆さんこんにちは、一番好きな東方Project原作は東方風神録、趣味で東方アレンジもやっている系VTuberの幽霊坂ゆらぎです。
今回は個人的に思い出深い作品である、東方Projectのファンゲーム『とうほう夜雀食堂』を紹介していこうと思います。
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■Nintendo Switch版がリリース!
5月2日、Nintendo Switch用ソフトとして株式会社Phoenixxから『とうほう夜雀食堂』が発売されました。
『とうほう夜雀食堂』は元々、『東方夜雀食堂』としてSteamで2021年にリリースされていたのですが、長年に渡るアップデートやローカライズを経て、ついにファン待望のNintendo Switch版が出たわけですね。
本作を制作した中国のインディーズレーベル二色幽紫蝶は、『東方華彩乱戦』『東方華彩乱戦2』など、美麗なアートワークによるハイクオリティな東方二次創作をいくつも手掛けています。
本作は前評判も高く、私も素晴らしいドット絵とアレンジ楽曲に惹かれ、本作がまだベータ版の頃から遊んでいました。
その時は多言語対応が追い付いておらず、画面に表示される中国語をスマホのカメラ翻訳を通して無理やり遊んでいた記憶があります。
当時は翻訳の精度も甘く、ストーリーに関して半分も理解できていなかったと思うのですが、それでも続きを見たいと思わせる、そんな不思議なパワーのある作品でした。
そんな思い出のある大好きな作品である本作がせっかくNintendo Switchに移植されたので、まだ遊んだことのない人に向けて、是非ともこのゲームの良さを語らせてください。
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■音楽とドット絵、そしてフリルへの情熱
元々東方Projectの原作ゲームは、BGMの1曲1曲にファンがつくほど作品と楽曲が深く結びついているのが特徴です。
そのため、東方Projectの二次創作ゲームはBGMに原作のアレンジ楽曲を使用している作品が多く、本作もその例に漏れず、素晴らしいアレンジが多数収録されています。
さらには、ゲームのメインビジュアルを構成しているドット絵がとにかくすごい、すごすぎる…。
キャラクターの立ち絵から背景のオブジェクト一つとっても、可愛くて暖かな雰囲気で統一されています。
特にイベントの一枚絵はどれも必見のクオリティ。正直ずっと眺めていたいですね。
話は少しだけ横道にそれますが、私は本作の開発者さんが「フリル」と真剣に向き合っているところが特に素晴らしいと思っています。
というのも、もともと東方Projectに登場する多くのキャラクターは衣装に大量のフリルがついているんですよ。知らない方は一度検索してみてほしいのですが、中には「フリルの化身」のようなキャラもいます。
世の中にはフリルを描くのが苦ではない人もいるようですが、私はフリルを描くときはいつも歯を食いしばりながら描いているので、本作の丁寧なフリルを見るたびに思わず感心してしまいます。
ちょっと脱線してしまいましたが、美しいドット絵と原作ファンもニッコリなアレンジ楽曲(そしてフリル)、これだけでも本作を遊ぶ価値は十分にあると思います。
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■料理を作ってお客さんに提供
さて、美術と音楽について紹介したところで、次は本作が具体的にどんなゲームなのかを紹介させてください。
ジャンルは「居酒屋経営シミュレーション」ということですが、あまり聞き馴染みがない人も多いと思います。
有名なゲームで例えると、リリースされた順番は逆になりますが『デイブザダイバー』のバンチョ寿司パートが近いかもしれません。
ほかにも『オーバークック』『プレートアップ!』などの、お客さんの注文にリアルタイムで応えていくタイプの作品を遊んだことがあれば、どんなゲームか想像しやすいと思います。
メインの舞台となる居酒屋を経営する本作の主人公は、『東方永夜抄』に登場する夜雀のミスティア・ローレライ。まさにこれが『とうほう夜雀食堂』の由来ですね。
日中は食材を集めたりお酒を仕入れたり、時には他の東方キャラクターと友誼を結び、夜になったら居酒屋でお客さんに料理を提供するのが一日の流れ。
幻想郷中の人間や妖怪、時にはとんでもない大物たちと料理を通じて仲良くなり、無理やり抱えさせられてしまった「お店の借金」を返していくのが目的になります。