電車内で目にした“電車広告宣伝ちゃん”がキュートすぎる… 「生みの親」が明かすこだわり
電車内で目撃された広告のキャラクターが「かわいい」と話題に。デザインを手がけた人物に話を聞いてみると…。
■“電車広告宣伝ちゃん”生みの親に聞いた
今回の企画では、駅に掲出するB1ポスターと車内に掲出するB3ポスターの2種類を作成することになった。“電車広告宣伝ちゃん”のB3ポスターが注目されたが、B1ポスターも静岡デザイン専門学校の学生が手がけたという。
実際にデザインした同校の学生にも話を聞いた。まずは、“電車広告宣伝ちゃん”の「生みの親」黒野真花さんに取材を敢行。緑色の髪が印象的なキャラクターだが、これには理由があるようだ。
黒野さんは、「東海道線はオレンジとグリーンのツートーンカラーが特徴的なので、キャラクターの髪色をグリーン、背景色をオレンジにしました」と説明する。
キャラクターのデザインを考える前に「こんにちは。目が合いましたね!」というキャッチコピーを思いつき、目が合った(広告を見た)時、このフレーズによる圧や“広告感”を減らそうと考えたという。
黒野さんからは、「服装などは電車の車掌さんをイメージしつつ、親しげに挨拶をしているような可愛らしい雰囲気のキャラクターにしようと決めました。そこからは自分の考える可愛い子を突き詰めて、楽しく描かせて頂きました。自分が思うままに楽しんで描いた子を、多くの方に可愛いと言って貰えたことが嬉しかったです」と、細部までこだわりを感じさせるコメントが得られた。
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■「先生、広告がいないです」
続いて、駅に掲出するB1ポスターを手がけた鈴木春香さんに話を聞いた。こちらは、隣の席が空席になっており、男の子が手をあげて「先生、広告がいないです」と発言する学校の教室を思わせる光景が印象的だ。
鈴木さんによれば、「広告の出席」をテーマにしたという。鈴木さんは、「広告がない、空いているということをキーワードに、少し面白みを感じるポスターを仕上げようと考えました。そこで、学校生活で隣の席の子がいない時、学生が『先生、〇〇がいないです』と言う学校で起こる状況を広告に見立て、交通広告を求めるデザインになっています」と説明する。
キャラクターをデフォルトにすることで、見る人に柔らかい印象を与え、「広告を出したい」と思ってもらえるよう工夫を凝らしたそうだ。今回の取材を通して、学生たちの柔軟な発想を生かした広告を作っていることが窺えた。
電車に乗ると、つい下を向いてスマホをいじりがち。顔を上げて、車内の広告を見ると新たな発見があるかもしれない。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)