デーブ大久保氏、西武低迷の要因を分析 「松井稼頭央監督が平石洋介コーチに…」
松井稼頭央監督が休養し、渡辺久信GMが監督代行となった埼玉西武ライオンズ。最下位の理由をデーブ大久保氏が解説。
■松井監督にも要因が?
休養した松井監督について大久保氏は「松井前監督の一番いいところは、優しいところです。面倒見が良くて、怒らない」と語る。
続けて「指導者になったときによくないのは、『てめえこの野郎』となっちゃうではなくて、しっかりとした意思を伝えるっていうのを今回は平石洋介というPL学園の後輩で、コーチ歴も長い。 ヘッドも監督もした男だから、松井監督が平石ヘッドコーチを通して、選手にいろいろ伝えてしまったと思います」と分析。
そのうえで「そうなると、監督は何が言いたいのっていうふうになる」と解説した。
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■打撃コーチの指示にも言及
大久保氏は「高山久コーチはヤマを張らないバッターの典型でしたから、ヤマを張らすというよりは、真っ直ぐを待って変化球を打つ選手を育てたいとなると、長期的には良いアドバイスだけど、短期的には打たせなければいけないので。スライダーだけ待ってパチーンといこう、まっすぐ来たら、俺が責任を取るというような指示ができていたか疑問です」と指摘。
さらに「選手コーチも松井監督がどういう野球をやりたいか、どういうことが起きて、どういう反省をしてほしいかっていうのを、平石コーチを通して聞くことが多いはずだったんで。 みんなが『監督は本当そう思っているのかな』となった。これが一番良くなかった」と分析する。
そして渡辺久信監督代行は「はっきり言うタイプ」と評し、今後の展望を語っていた。
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■コーチ陣は留任
西武は交流戦から渡辺GMが監督代行に就任。29日の試合で初勝利を上げた。なお今回名前の挙がった平石ヘッドコーチ、嶋・高山両打撃コーチは全員留任となっている。