ザンギ=鶏の唐揚げのはずだが… なぜか1割が「とんでもないマッチョ」回答する事態に
北海道で「鶏の唐揚げ」を意味するザンギ。しかし1割以上の人が「マッチョなプロレスラーを連想する」と判明したのだ。
■「ザンギ」と聞いて何を連想する?
調査内容はズバリ「ザンギ」と聞いて連想するものについて。
調査の結果、全体の76.3%が「(北海道の)鶏の唐揚げ」を連想すると回答。一方で、1割以上の人々が、我らが「ザンギエフ」を連想していることが判明したのだ。
なお性年代別の回答傾向を見ると、10〜40代の男性は一定数が「ザンギ=ザンギエフ」と認識しているにも関わらず、悲しいほど女性の認知度が低い…。ザンギエフの魅力が世の女性に認知されるには、今しばらく時間を要しそうだ。
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■『スト6』のザンギってどんなキャラ?
続いては今回の調査結果に関し、『スト6』プレイ動画配信で注目を集める人気配信者にして、ムショムショの実を食べた全身無職人間・ストーム久保氏に話を聞いてみることに。
ザンギエフの性能について、久保氏は「鍛え上げた鋼の肉体を武器に戦うロシア出身のプロレスラー、それがザンギエフです」「ゲーム内の性能は接近戦に特化しているピーキーなもので、相手に近づけさえすれば、大ダメージを与える投げ技を用いたハイリスクハイリターンな攻めが強みです。しかし、リーチの長い技や飛び道具には抵抗できない弱さを持っています。対戦するキャラクターによっては何もできずに負けてしまうこともあります」と説明する。
『スト2』リリースから30年以上が経過してから、喫煙者の肩身が狭くなり、消費税も10%になり、TwitterもXになるなど、世の中は大きく変わったが、我々のザンギエフは当時から変わっていないようだ。実家のような安心感を覚える。
しかし、胸を撫で下ろす記者を見て、久保氏は「…というのは過去の話です」と、非常に気まずそうな表情に。
そして「ザンギエフには『嫌いな物:波動拳などの飛び道具』という設定がありますが、嫌いなだけで勝てないワケではありません。過去作では飛び道具を貫通しながら突進する技や、あえて飛び道具を体で受け止めることで自身の力に変えたり、反撃に転じる芸当も行っていました」と、近年の「ザンギ事情」について語り始める。
さらには「最新タイトル『スト6』では、ゲームシステムの一つであり、攻撃を受け流す『ドライブパリィ』を使えば、飛び道具を捌きながら相手に接近可能です」「同作のザンギエフは頑張って近づいてチャンスを掴む必死さは無く、リーチの長い技でチクチクとダメージを取りつつ立ち回り、頑張ってかいくぐってきた相手をご褒美とばかりに投げる余裕を持っています」と、驚きの事実が明かされたのだ。
しかし、記者の驚き以上に、久保氏は今回の調査結果に驚きを覚えている模様。
久保氏は「私たち格闘ゲーマーの中で『ザンギ』といえば『ザンギエフ』のことであり、モヒカンのプロレスラーのことです。そう信じて今日まで生きてきたので、アンケートの結果には驚きました」と、聖歌隊の少年のように純粋な瞳を潤ませる。
しかし「そもそもザンギって北海道での唐揚げの呼び方ですよね? ザンギエフが唐揚げの別称に負けた…? とショックを受けましたが、よく考えたら唐揚げは幅広い層に人気がある食べ物です」と語り始めたあたりから、久保氏の手のひらがプロペラのように回転し始める。
「対してザンギエフは、ザンギエフ使いかプロレス好きな人にしか好かれていません!」「酷いことを言っている自覚はありますが、こればかりは断言させて頂きます!」「誰にでも好まれる食べ物 VS.一部の愛好家しかいないプロレスラー、この構図に気がついたら、アンケートの結果には納得するしかありませんでした」と、見事な手のひら返しを見せてくれたのだった。
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■カプコン、やはりノリノリである
…と、ここで新たなグラフに注目してほしい。
前出の通り、ザンギは「北海道での鶏の唐揚げ」を指すのだが、なんと北海道・東北エリアでも1割以上が「ザンギ=ザンギエフの略称」と認識していることが判明したのだ。
一連の結果を受け、『ストリートファイター』シリーズを展開する「株式会社カプコン」は、今回の調査結果をどう感じるのかも気になるところ。
そこで続いては、「ふざけたアンケートをとる暇があったら筋肉を鍛えろ」と怒られるのを覚悟でカプコンに取材を打診したところ、まさかの大ウケ。『スト6』プロデューサー・松本脩平氏その人が、ノリノリで取材に応じてくれたのだ。
調査結果を見た松本氏は、神妙な顔つきで「これは…もっともっと、北海道エリアでザンギエフをPRするしかないですね!」とコメント。奇しくもザンギエフの出身は北の大地であり、そういった意味でも北海道との相性は良いと言えるだろう。
いつの日か、2つの「ザンギ」がコラボ展開する日を期待したい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ 取材協力/カプコン、ストーム久保)
対象:全国10代~60代男女752名 (有効回答数)