佐藤輝明の不振脱却に必要な修正ポイントを田尾安志氏が提言 「気になるのは…」
今シーズン不振が続く阪神タイガース・佐藤輝明。田尾安志氏が打撃不振を脱却するための方法を助言した。
元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』で不振が続く阪神タイガース・佐藤輝明選手にアドバイスを送った。
■視聴者からの質問に回答
動画視聴者からの質問に回答した今回の動画。そのなかで不振を極める佐藤選手について「どうして打てないのか」という趣旨の疑問が寄せられる。
田尾氏は「バッティングは10年やっても、完成というところまではいかない 。僕もプロ野球界に入って3割を打ってる時期もありましたけれども、『バッティングってこういうものなのかな』とわかってきたのは、10年経ってからでしたね」と持論を展開。
続けて「10年経ったときにやっと理論として、人に説明できるところまである程度、わかったような気になりました。佐藤選手は4年ぐらいで、確立されるっていうことはなかなかできないと思います」と語った。
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■佐藤選手にアドバイス
佐藤選手の現状について田尾氏は「1つ気になるのは、構えた位置。そしてテイクバック。テイクバックがちょっと浅いんですよね」と指摘。
続けて「浅い分だけ、芯で捉えても前ほど飛ばない。そういうことがちょっと多いなという気がする。もし僕が今、佐藤選手に1つアドバイスをするとしたら、『思い切ってテイクバックをしよう』という」と提言。
また、「打てないバッターはミートポイントから目が離れるのが怖い。近くに寄ってボールを見たい。 そういう気持ちになると、テイクバックが浅くなる」と力説した。
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■体重移動を大きくして
田尾氏はさらに「目とグリップの位置が離れなければ、近くにあればいくら動いても、いくら体を思いっきり動かしてもミート力はそう変わりません」と解説。
そのうえで「そうやって考えれば、今の佐藤選手のスイングで気になるのは テイクバックの浅さ。これをもっと思い切って、体重移動を大きくして スイングしていけば、彼の持ってる本来の飛距離が活かされるんではないかな。 アドバイスをするとしたら、そのポイントだけですね」と話していた。
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■今季は極度の不振に
佐藤選手は昨年24本塁打、92打点の好成績で阪神の日本一に貢献。今季は打撃タイトル獲得が期待された。
ところが今季は開幕から相手投手のマークが厳しくなったのか、ここまで打率2割4厘、3本塁打と極度の不振に。5月には守備のエラーもあり、2軍に降格した。
日本人野手では屈指のパワーを持つ佐藤選手。不振を脱却し、再び豪快なホームランを量産することができるだろうか。