旧紙幣の千円札、右上の異変に衝撃走る… 20年間「知らずに使ってた」とネット民驚愕
新紙幣のデザインに注目が集まっている中、旧・一万円札と千円札に衝撃の事実が判明。「20年間知らなかった」と驚きの声が上がっている。
■日銀と財務省のリアクションは…
新紙幣の「1」で発狂してる自称デザインのプロ様はそもそも紙幣を見たことがないのかも pic.twitter.com/9AG1U63Jhj
— 質 (@_0_zero) July 3, 2024
件のポスト投稿の経緯について、ポスト投稿主・ぜろさんは「デザイン発表以降、『新紙幣の額面部分のフォントが気持ち悪い』という趣旨の投稿を何度か目にしたことが切っ掛けです」と、振り返る。
「誰でもひと目でわかる『1』のデザインの違いが、気持ち悪さの分かりやすい理由のひとつとして挙げられているものの、結局は『異なる券種での額面数字のデザイン不統一』に対するものと考え、そもそも現時点で大多数の手元にある旧紙幣は『同じ額面でも表裏でデザインが異なっている』ということを知らない人も多いのではないかと思い、旧紙幣の画像を投稿しました」とも説明していた。
なお、件のポストが話題となっている旨を日本銀行、および財務省担当者に説明したところ、「ちゃんと気づいてくれる人がいた!」と、感動している様子が伝わってきたのだ。
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■財務省「券種間の識別を容易に」
旧・千円札(肖像:野口英世)の表裏で「1」の字体が異なる理由について、財務省担当者は「デザインによるものです」と説明。
なお、そのさらに1世代前の千円札(肖像:夏目漱石)、および現行の新紙幣(肖像:北里柴三郎)は表裏で同一の字体となっているため、「毎回デザインを変えている」というワケではなさそうだ。
旧紙幣の一万円札と千円札で数字の字体が異なる点については「字体を変えることで、券種間の識別が容易になることをねらいとしたものです」との回答が得られ、今回の新紙幣と同様の施策であることが判明した。
話題のポストに寄せられた声の中には「旧紙幣は字体の違いに違和感が少なかったから許せる」という意見も散見されたが、ここがユニバーサルデザインの難しいところ。
確かに「違和感の有無」という点で見れば旧紙幣のデザインに軍配が上がるかもしれないが、「券種の違いがひと目でわかる」という点で見れば新紙幣のほうが優秀である。
事実、従来の紙幣のデザインの違いに20年間気づかなかった人が多い一方、新紙幣に関してはデザイン発表初日から多くの人が違和感を覚える(=ひと目で券種の違いが分かる)事態となっていた。
そういう意味では、新紙幣のデザインは(慣れるまで)否定的な意見も少なくない一方、ユニバーサルデザインとしては「大成功」と言えるだろう。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)