『デジボク地球防衛軍2』プレイレビュー 友達は付属しないけど大丈夫!シリーズを初めて遊ぶ人にもオススメな「デジボク」の魅力を語りたい
本家「EDF」とは似ているようで結構違う? 最大16キャラのワチャワチャが楽しめるお祭り感が最高な「デジボク地球防衛軍2」で遊んでみました。
Sirabee読者の皆さんおはようございます、Steamサマーセールで「水」とか「プール」系のゲームを買って気分だけでも涼んでいる系YouTuberの幽霊坂ゆらぎです。
最近、『Content Warning』とか『Panicore』とか、協力型のゲームがにわかに活気づいていますよね。
私もそんなゲームをプレイすることが多いのですが、一緒に遊ぶ友達が少ない身としては、いわゆる「野良マルチ」がどれだけ盛り上がっているかも重要な要素になりますよね。
今回はそんな流れで、お1人様でも楽しく遊べて、マルチプレイも盛り上がっている『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』を紹介していこうと思います。
画像をもっと見る
■「デジボク」シリーズの第2弾
5月にNintendo Switchで発売された『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』は、「地球防衛軍(EDF)」のスピンオフシリーズの2作目になります。
前作『ま~るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』からの特徴として、世界の全てがマインクラフトのようなボクセルで構成されています。
ちなみにタイトルにもある「デジボク」とは、デジタルとボクセルを掛け合わせた造語みたいです。
本作は一見すると本家EDFをカジュアル路線にアレンジしただけにも見えますが、じつはこの「デジボク」シリーズにしかない魅力がたくさんあるんですよ。
私はEDFシリーズは初代から、DLCなどをのぞいて歴代タイトルは大体遊んできていますし、もちろん前作にあたるデジボクも履修済み。
是非ともこの機会に「デジボク」シリーズの持つ魅力を皆さんにお伝えできたらと思います。
関連記事:『サガ エメラルド ビヨンド』プレイレビュー 脳汁が出るバトルと理解不能なシナリオが織りなす唯一無二のRPG
■EDFなのにメインシナリオが熱い!
まずは前作デジボクとの比較になりますが、ストーリー面が大幅にパワーアップしていて、そこが一番驚きました。
シナリオの核となる部分は前作同様「バラバラになった地球を元に戻す」ため、世界中に散らばる「ブラザー」「シスター」と呼ばれるEDF隊員を集めていくことが主軸になります。
もちろん前作も個性豊かなキャラクターがお話を彩っていましたが、本作はそれに輪をかけて、1本筋の通ったシナリオが繰り広げられていて熱いです!
いままでEDFといえばストーリーはどちらかというと添え物で、巨大アリに襲われる一般人が「酸だー!」とパニックを起こしているのを横目に、「俺、なんかやっちゃいました?」とばかりに単騎で宇宙船を撃墜するイレギュラー主人公の物語がメインで、その多くはシンプルなものでした。
詳しい内容はネタバレになるので言えませんが、本作の主人公たちはガッツリとボーイミーツガールしていて、「まさかEDFでこんな人間ドラマをやるとは…」とかなり驚かされました。
ただ、そこに関しては「ストーリーはどうでもいい、俺は巨大アリを滅ぼしたいんだ」「EDFは会話が長すぎてミッションをリプレイするのがだるい」という歴戦のEDF隊員からの声もあると思います。
本作では全てのムービーはスキップ可能ですし、ミッション終了後の会話なども細かくスキップが可能です。何度も繰り返し遊ぶ上で、ストレスになりそうな点が極力排除されてるのも非常に好感触でした。
関連記事:『ホグワーツ・レガシー』レビュー、狂気レベルの作り込み 圧倒的な没入感で最高傑作
■4人編成で自由度バツグン
ここまでストーリーについて軽く触れましたが、続いてはシリーズ未経験の方にも伝わるよう、「デジボク」ならではの面白さをご紹介しますね。
本家EDFシリーズと大きく異なる点として、「デジボク」ではチームメイトを4人まで選ぶことができて、ミッション中はその中から1人を選んで操作キャラをいつでも変更できるのが特徴です。
例えば、空を飛べる「ウイングダイバー」というキャラで高層ビルの上まで飛び、強力なスナイパーライフルを持たせた「陸戦兵」で狙撃する、といった遊び方もできちゃいます。
それでいて4人までのマルチプレイに対応しているので、実質16キャラが一つのマップで暴れまわることができるのはシンプルにすごいですよね。
また、各キャラクターにはメインの武器以外にもそのキャラの個性に沿ったサポートアビリティや、スペシャルと呼ばれるいわゆる「必殺技」があります。
前作プレイヤーであれば何度も命を救われたであろうメイドシスターの範囲回復であったり、「レイピア突撃」「爆撃プラン」など、一撃で戦局を変えうるド派手なスペシャルを4人分も使えます。
演出も派手なので、「次はどのキャラのスペシャルを見てみようかな」と、つい色々なキャラを使ってみたくなるのもいいですよね。
また、これも本家EDFとの比較になりますが、私個人としては敵が落としたアーマーやウエポンボックスを拾わなくてもいいのが一番最高なポイントだと感じました。
デジボクでは武器はブラザー救出で手に入りますし、各キャラのアーマーはミッションクリア時に自動で成長します。
シリーズ経験者ならきっと、「もう、敵を1匹だけ残してフェンサーやウイングダイバーでアイテム回収をしなくてもいいんだ…」と思わず落涙すること請け合いです。
関連記事:インディーから超大作まで良作が多かった! 幽霊坂ゆらぎが選ぶ2023年やってよかったゲーム10選
■初めてにちょうどいい難易度
本作にはいつでも変更可能なミッションの難易度があり、最初はEASYからHARDまで、1周クリア後はHARDESTと最高難易度のINFERNOまで解放されます。
私は一応、INFERNOの最終面まで通してプレイしたのですが、本家EDFシリーズより若干難易度は低めに感じました。
これは恐らくターゲット層の違いで、初めてシリーズに触れる人たちにもNORMALやHARDくらいまでは詰まらずに遊んでほしいという、狙いがあるのかもしれません。
ただ、HARDESTやINFERNOの一部マップでは相当苦労させられたこともあるので、決して歯ごたえがないわけではないですよ。
特にシリーズ恒例の巨大怪獣は相変わらずの強さで、しっかりとアーマーを育てていないと、一撃で味方ごと消し飛ぶ超広範囲攻撃を持っています。
とある広大なマップでは機動力のあるキャラを落とされ、ベタ足のキャラが一人で生き残ってしまい、地獄のような耐久戦になったこともありました。
苦労はしましたが、やはりこのシリーズはこうでなくてはいけませんよね。