アプ活で史上最高年齢の65歳とデート そしてまさかの急展開…歌のオーディション開催
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
■音楽プロデューサー?
「今日楽しいですね!」切り替ると、すぐに彼は笑顔を見せてくれました。さっきのは見間違えだったかもしれない。よし、この人に、芸人って言おう。なんとなくそっちの話をしてみようといつもほとんど自分から言わないのですが、カミングアウトしてみました。
すると彼は「いいね!」とかなりノッてきました。そして「じつは僕も、社長の他に仕事してるんだけど…まほちゃんもやってみる?」やるってなにを? 「まほちゃん、いいかもしれないな…」いったい何事かと思えば、彼は、音楽プロデューサーだと言うのです。
「今度、新人の子、デビューしてもらうんだけど」。音楽プロデューサー…? 趣味でバンドやってるとかではなくて? 私は思ってしまいました、なんか、怪しいと。私は、変なエセ業界人などにも会ってきた経験があるため舐められてはいけないと、所属事務所を伝え、Wikipediaも見せました。すると「すごい、プロだね。じゃあ基礎はできてるはずだよねー」と、普通に受け入れる彼。「なんか、楽しくなってきたなー♪」ただ純粋にそう感じているようでした。
面白そう…私もノッてきました。音楽プロデューサーって。そんな人とマッチングなんて。
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■「カラオケ行きましょう」
気づけば私から、彼…改めプロデューサー(65歳)を、カラオケに誘っていました。プロデューサーは笑いながら「行こう行こう♪ デザート食べたらね」と、デザートを注文してくれて、私がお手洗いに行っている間にササッと会計してくれていました。先日は、1万円しか出さないぞ男が登場したけれど、やっぱりこういうの嬉しい。
カラオケボックスに入ると、めちゃくちゃ緊張してきました。男性と2人きりだからではありません。今からオーディションだからです。やるからには、本気でやる。「そうだな、まずは、好きな曲を歌って」。どうしようかなぁと曲選びをしていると、プロデューサーは「くくっ、リラックスしてやりなよ、期待してないから」と、腕を組みはじめました。
その姿に私は、随分みくびってるじゃない…と思いました。そんなふうにしてられるのも今のうちだよ。完全に設定に入り込みました。選曲は、いきものがかり「気まぐれロマンティック」。メロディが良いし明るいし、まずはいい選曲かなと。真剣に熱唱。実力を出し切りました。
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■気づけば5曲熱唱
はぁ緊張した…。チラッとプロデューサーを見ると、あれ? かたまってる。「ちょっと舐めてたな、いや、想像以上によかった」。え、まじで? 次は、系統を変えようと高橋優さん、中島みゆきさんなど、3曲続けて歌いました。
「なるほど、まほちゃんが輝くキーがわかった」「さっきの曲、キーを3つあげてみな」と次々と指示が。そして歌う私。絶対にデビューしてやる…! あきらめない、歌手になるんだ! もう5曲は歌っていました。…これなんのデート?! 歌手になるってなに?! 止まらない私たち。相手にというか音楽に真剣に向き合っている。このまま数時間歌いました。途中、動画を撮って聴いて自分の悪い部分を教えてもらい、また歌う。
そして後日、なんとデモテープが?! でも、この人と付き合うのか? 歌は歌いたいけど、付き合うのはちょっと…すると、また彼の瞳が鋭くなる…。続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/Sirabee 編集部・こいで まほ)