夏の海での砂遊び、命が危険な「掘り方」が怖すぎる 犯罪行為となる可能性も…
砂浜での砂遊びは楽しいものだが、じつは犯罪となる恐れや、命に危険のある「砂の掘り方」が存在するのをご存知だろうか。
■「横」と「縦」では危険度が段違い…
【砂浜の実は危険な遊び】(2/3)
横に埋まる分には大丈夫ですが、縦に埋まると砂の圧力がモロにかかり危険です。胸以上だと肺が圧迫されて口が塞がってなくても呼吸できません。
肩まで湯船につかると少し胸が苦しくなるののめっちゃ凶悪版です くれぐれも気をつけましょう
#生還図鑑 pic.twitter.com/7Fj4PeY3mY— 大塚志郎 漫画を色々発表中!ぜひご覧ください! (@shiro_otsuka) July 19, 2024
こちらのメカニズムについて、漫画作中では「浜の砂は不安定ですので、深く掘るのはキケンです」「そして縦に埋まると、その圧力は強く…胸部まで埋まってしまうと肺が圧迫され、口と鼻が塞がってなくても呼吸ができなくなります」と説明している。
作中のイメージ図を見るとその差は一目瞭然で、砂浜に「横向き」に埋まった場合、体にかかる圧力は上側の砂の重さだけである。しかし「縦向き」に埋まると、広範囲の砂の圧力が全身に襲いかかってくるのだ。
ポスト本文には「横に埋まる分には大丈夫ですが、縦に埋まると砂の圧力がモロにかかり危険です。胸以上だと肺が圧迫されて口が塞がってなくても呼吸できません」「肩まで湯船につかると少し胸が苦しくなるのの、めっちゃ凶悪版です。くれぐれも気をつけましょう」と注意を喚起している。
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■そもそも「犯罪」となる恐れも
今回の作品の補足点として、作者の大塚さんは「海岸保全区域内では、許可なく1.5mを超える穴を掘ると犯罪になります。そして非常に危険です 」と説明する。
縦に埋まる際は、胸どころか「腰の高さ」でも非常に危険とのことで、「腰くらいでも、自力で這い上がるのが困難なくらい砂の圧力は強いです」「工事現場などで生き埋めの事故はたまに起こりますが、これはあくまで作業員の方に限定された危機です。しかし砂浜の事故は、砂浜に遊びに来た誰にでも起こりえます」と、再三の注意を促していた。
とくに「圧力」の恐ろしさを認識していない子供に起こり得る危険でもあり、大塚さんは「子供が1人で穴掘りをして遊んでいる際、エスカレートしてしまい深く掘り、崩れて生き埋めになってしまう恐れもあります」「黙々と穴を掘ってると、生き埋めになっていても気づくのが遅れるため、ぜひ知っておいてほしい知識です」とも説明している。
これを機に、海の危険は「水の事故だけでない」という事実を、肝に銘じておこう。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)