このG−SHOCK、「ぼくのかんがえたさいきょうのスマートウォッチ」だ

実際に腕に着けてみると、スマートウォッチらしさはゼロ。みんな大好きG-SHOCKそのもの。

2024/09/05 18:00

GIZMODO

ギズ転載
Photo: 三浦一紀

2023年5月19日の記事を編集して再掲載しています。

思っていた以上にスマートウォッチだった

カシオの「G-SQUAD DW-H5600」シリーズ。見た目は初代G-SHOCKを彷彿とさせる四角いフェイス。そこに、心拍センサーなどのアクティビティトラッカーの機能を搭載したモデルです。

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外観はG-SHOCK、中身はスマートウォッチ。これって、G-SHOCK大好きな人たち、腕時計が好きな人たちにとって、理想のプロダクトじゃないですかね。だって、普通のスマートウォッチっていかにも「スマートウォッチです!」って佇まいのものがほとんど。

毎日の自分のライフログを取りたいけど、スマートウォッチのデザインが好みじゃないから使っていないという人のニーズにマッチすると思うんです。

そこで、この「G-SQUAD DW-H5600」シリーズの使い心地はどうなのか。カシオさんから本機をお借りすることができたので、じっくり使い倒してみました。


 


 

デザインはG-SHOCKそのもの

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実際に腕に着けてみると、スマートウォッチらしさはゼロ。みんな大好きG-SHOCKそのもの。本体の厚みは結構あるのですが(17mmくらい)、着けてみるとあまり気になりません。重さもそれほど感じません。

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この辺りのフィット感は、さすがG-SHOCKといったところ。

四角いデザインは、ラフな服装からスーツなどのフォーマルなスタイルにもマッチ。シーンを選ばず着けていられるのは、アクティビティトラッカーとしては優秀です。

もちろんG-SHOCKですから、耐衝撃構造20気圧防水と、少々手荒に扱っても安心なタフさを備えています。

見た目がかっこいい。どんな服装にも合う。着け心地がいい。タフ。

24時間着けっぱなし前提のアクティビティトラッカーとして、G-SHOCKは理想的な腕時計じゃないでしょうか。


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予想以上に機能が豊富

アクティビティトラッカーとしての機能は、心拍計測、血中酸素レベル、歩数、消費カロリー、睡眠計測など。そのほか、スマートフォンに来た電話やメール、SNSなどの通知もしてくれます。

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各種通知は音と振動でお知らせしてくれる。ただ、通知画面の文字が小さくて、人によっては読みづらいと感じるかも。
 

そのほか、ランニング、ウォーキング、ジムワークアウト、インターバルトレーニングの4種類のアクティビティに対応しており、距離や速度、消費カロリーなどをリアルタイムに画面上に表示してくれます。

GPSは内蔵されていないものの、スマートフォンのGPS機能を使って正確な位置情報を記録できます。

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スマホアプリから記録されたアクティビティログを確認できる。スマホのGPSと連動して正確な位置情報も取得も可能。
 

実際にウォーキングをしてみたところ、ちゃんと地図に移動経路が記録されていました。

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おもしろいなと思ったのは「カーディオ負荷」という項目。トレーニングの際に、脂肪、炭水化物、タンパク質の3大栄養素の消費量や、睡眠によるどれだけ心身が回復したのかを知ることができます。

実はこのあたりのアルゴリズムは、多数のスマートウォッチを手がけるポラール・エレクトロ社のものが採用されています。

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Image: カシオ計算機
 

睡眠計測は「NIGHTLY RECHARGE」という項目でチェックできます。睡眠の質をスコア化してくれるだけでなく、自律神経ステータスも分析して表示します。

はっきりいって、ここまでいろいろなデータが取れるとは思っていませんでしたし、いわゆるスマートウォッチができることはほとんどできます。

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対応するアクティビティはランニング、ウォーキング、ジムワークアウト、インターバルトレーニング
 

対応しているアクティビティが4種類しかないので、物足りないと感じる方もいるかもしれません。まあ、僕みたいに頻繁には運動しない、日々の歩数とカロリーだけ記録してくれればいいやって人にとっては、これで十分です。


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スマートウォッチとしての操作感はイマイチ

デザインはG-SHOCKそのものなので、スマートウォッチらしい操作感は期待できません。

液晶部分はタッチパネルではないので、操作は本体にある4つのボタンで行ないます。で、このボタン類が押しづらい!

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指の腹部分でボタンを押すことはほぼ不可能。指先を使ってボタンを押す必要があるのですが、慣れないとなかなかボタンを押し込めない。

しかも、各メニューにたどり着くためにはボタンを何度も押す必要があります。この操作がもどかしい。

この辺の操作感は、やはりスマートウォッチのほうが優れているなと思いました。

でもしょうがない。だってG-SHOCKなんですから。このあたりは割り切りましょう。


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USB+ソーラー充電は安心感高し

バッテリーの持ちに関しては、公称値で1週間。実際に使ってみたところ、5日くらいは使えますね。十分です。

「G-SQUAD DW-H5600」シリーズは、USB充電に加えソーラー充電に対応しています。

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クリップ式の充電ケーブルで充電する。
 

基本的にはUSB充電ですが、本体のバッテリーが切れてしまっても、ソーラー充電により時計機能だけは維持することができます。その代わり、アクティビティトラッカー系の機能はストップします。

スマートウォッチの場合、バッテリーがなくなったらそこで試合終了。時計の確認すらもできなくなります。

しかし「G-SQUAD DW-H5600」シリーズならば、バッテリーが空になっても腕時計としてはしっかり動作してくれる。この安心感、たまりません。

こういう、必要最低限の機能が止まらないというところが、「ああこれはスマートウォッチじゃなくて腕時計なんだな」と思いました。

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本体裏側。心拍数センサーが緑色に光る。
 

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どんな人にオススメ?

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3週間ほど使ってみたのですが、「G-SQUAD DW-H5600」シリーズは、日々の自分の記録を取りたいけれど、スマートウォッチのデザインが好きじゃないという人にピッタリだと思います。

正直、がっつりトレーニングをする人、スポーツをする人がワークアウト時に使う機器としては、操作感がちょっと物足りない。やはり、画面を直接触って操作できたり、ボタンが大きなスマートウォッチのほうが使いやすいと思います。

一方、日常生活のログ+たまに走ったり歩いたりといったライトな使い方なら、十分すぎる機能が揃っています。

しかも見た目がかっこいいし、着け心地もよし。ビジネスシーンでもプライベートでもマッチするG-SHOCKデザインなので、24時間着けていても違和感なし。

もうこれは「ぼくのかんがえたさいきょうのすまーとうぉっち」ですね。

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(左)DW-H5600-1JR(右)DW-H5600-2JR。各4万1800円
Image: カシオ計算機

ベーシックなDW-H5600-1JRDW-H5600-2JRは、ベゼル部分も樹脂製でマットな雰囲気。

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(左)DW-H5600MB-1JR(右)DW-H5600-MB-2JR。各4万4000円
Image: カシオ計算機

DW-H5600MB-1JRDW-H5600-MB-2JRは、ベゼル部分がメタリック。個人的にはこれが好き。

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Image: カシオ計算機

交換用ベゼルとバンドが付属したスペシャルモデル「EW-H5600EX-1JR」(6万500円)もあります。

繰り返しになりますが、「スマートウォッチ着けたいけどデザインがちょっと…」と思っている方は、ぜひ店頭でチェックしていただきい。おそらく「これだよこれ!」と声が出ちゃうと思いますよ。

Source: カシオ計算機

ギズモード・ジャパンより転載

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(取材・文/GIZMODO

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