親切心で声をかけたのに… 約4割が「電車の座席」を譲ろうとして起きた悲劇
相手への優しさだと思って取った行動が、逆に不快にさせてしまったようで…。
電車やバスなど公共の交通機関を利用する際、とくに混雑時は席を譲りあいたいもの。しかし、遠慮してしまう人も少なくないようだ。
■約4割「座席を譲ろうとして…」
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女632名を対象に「電車の座席」に関する意識調査を実施したところ、全体で43.8%の人が「電車で座席を譲ろうとして遠慮された経験がある」と回答した。
他者に対する思いやりが、ときに相手に不快感を与える可能性もあるようだ。
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■男性に多い傾向
性年代別では、男性の割合が高い世代のほうが多くなっている。
見た目の問題が絡むことなので、女性のほうが席を譲るときにいろいろと考えてしまう人もいるのかもしれない。
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■譲るべきか判断が難しい
席を譲ろうとして断られた経験のある20代女性は、「電車の中で、席を譲ろうとしたときの話です。高齢の男性に席を譲ろうと思い、声をかけたんですが、『大丈夫です』とやんわり断られてしまいました。私はその人が疲れているように見えたので親切心で声をかけたのですが、失礼だったのかもしれません」と話す。
それから席を譲るのを躊躇してしまっているようで、「後で考えてみると、もしかしたらその人が自分をまだ元気だと感じていたのもあると思いました。席を譲られることに、違和感を覚えたのかもしれませんね。それ以来、譲るべきかどうか判断するのが難しくなりました」と続けた。
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■露骨に嫌な顔をされて
席を譲ると伝えると相手が不機嫌になったという30代女性は、「一度、電車で席を譲ろうとして、露骨に嫌な顔をされたことがあります。腰も少し曲がっていて立っているのが大変そうだと思ったので、『よければどうぞ』と声をかけたのですが…。しかしその人は私をにらみつけて、『元気ですから』と返してきたんです」と当時を振り返る。
座席のことであれこれと考えるのが嫌になったようで、「その人は大きな荷物も持っていたので、私は座ったほうがいいと判断しました。ただ親切心が伝えた言葉で相手を不快にさせて、そのときは私も戸惑ってしまったんです。席を譲ることは面倒だと思えたので、今はあまり座らないようにしています」とも話していた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)
調査対象:全国10代~60代の男女632名