山奥で見つかった43年前のコーラ、缶を開けて衝撃走る 「これ飲んだの?」とネット民驚愕

南アルプスの山中にて、2本の『コカ・コーラ』が発見された。日本コカ・コーラも驚く正体に、注目が集まった。

2024/10/02 04:45



■コーラを飲んだ「感想」にハッとした

件の缶を発見した経緯について、ポスト投稿主・とりちゃんさんは「南アルプスへ登山をしに行った際に見つけました。場所は北岳(山梨県)の大樺沢二俣付近です」と振り返る。

発見したのは山岳会の先輩で、2本のうち1本をとりちゃんさんに譲ったという。そして、中身が気になったとりちゃんさんが缶を開封した様子を収めたのが、今回のポストというワケである。

缶のコーラ

缶の状態については「(発見時は)少し土で汚れていましたが、錆び等の腐食はあまり無いように見られました。発見した場所は12月から5月頃まで雪が残る上に、夏場も街中に比べると涼しいので、保存状態が良かったのだと思います」とも説明していた。

そして、全人類が気になっているであろう「飲んだ感想」については「味は普通のコーラでした。現在のコーラよりも少し炭酸が弱く、また若干マイルドな味わいに感じました。それでも『昔からコーラはコーラ味なんだな…』と、今も愛されるこの味の凄さに改めて気がつきました」とのコメントが得られている。

なお、飲んだ後も体調に「異変はない」とのことで、こちらも一安心であった。


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■日本コカ・コーラも思わず驚き

続いては日本コカ・コーラにこちらのポスト投稿を確認してもらったところ、担当者も驚いた様子に。

やはり「40年以上前のコーラ」が発見され、さらに「それを飲んだ人物がバズっている」という事態は、同社にとっても寝耳に水…いや、「寝耳にコーラ」と呼ぶべき出来事だったのだろう。

缶のコーラ

まず、缶の底に印字された「810521」という6文字の数字の詳細について、担当者は「現在は賞味期限の年月を表示しておりますが、1981年当時は製造年月日の表示でした」と説明。

つまり、こちらのコカ・コーラは1981年(昭和56年)5月21日に製造された、正真正銘の「ビンテージコーラ」と改めて判明したのだ。

現行のコカ・コーラとのその他の違いについて、担当者は「当時の容量は250mlが主流でしたが、現在の缶の容量はお客様のニーズに合わせて160~500mlの間で、幅広い容量での展開をしております」「また、当時の飲み口は、缶から切り離すプルトップタイプでしたが、現在は切り離れないステイオンタブです」と説明する。

缶のコーラ

なお、今回発見された缶には「Yes Coke Yes」というフレーズが使用されており、こちらは81年から84年末まで実施されたキャンペーンであると分かった。

当時のテレビCMにはミュージシャンの松山千春、矢沢永吉、女優の早見優といったメンバーが出演しており、記憶に残っている読者も多いのではないだろうか。


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■「55年前」の大物コーラが見つかった事例も…

また、コカ・コーラの賞味期限事情について、日本コカ・コーラ担当者は「賞味期限を過ぎたからといって、すぐに飲めなくなるということはございません」と前置き。

続いて「しかし、徐々に風味がおちていくことがありますので、コカ・コーラを美味しくお飲み頂くため、期限内にお飲み頂くことをお勧めします。また保存の際は、高温・直射日光を避けて高温になるところは避けての保管をお願いしております」とも説明していた。

今回発見されたコーラを飲んでも健康に異変がなかったようだが、当然ながら賞味(消費)期限を超過した飲料を飲む際は、自己責任となってくるので要注意だ。

大正時代に輸入品として販売されていた「コカ・コーラ」が、日本市場に向けて国内で製造・販売が開始されたのは、1957年(昭和32年)。当時は、190mlの瓶入りのタイプのみだったという。

そして1965年(昭和40年)に、国内初となる記念すべき「缶のコカ・コーラ」が発売され、現在に至るまで多くのユーザーに愛され続けているのだ。

なお、今回のように「古いコカ・コーラ缶が発見される」というドラマは過去にも前例がある模様。

缶のコーラ

担当者は「65年当時、第7次南極地域観測隊が現地に持っていった食料の一部にも缶のコカ・コーラが入っておりました」「それから50年以上経った2020年、第61次南極地域観測隊越冬隊が、偶然このコカ・コーラを現地で発見して翌年の帰国時に持ち帰り、改めて当社に贈呈してくだいました」と、「事実は小説より奇なり」を地で行くエピソードを語ってくれたのだ。

ひょっとしたら今も世界のどこかで、大昔のコカ・コーラ缶が誰かに発見される日をひっそり待っているかもしれない。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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