中古店に現れた36万円のビデオ、その正体に衝撃走る 「むしろ安い」と驚きの声続出
リユースチェーン・駿河屋の店頭で、36万円の中古ビデオが販売され話題に。ネットユーザーからは「たまげたなあ」「ファッ!?」など、驚きの声が上がっている。
■知人に40万を借り、車でダッシュ
伝説のVHSを購入したのは、音ゲー代行屋・かつどんさん。
購入までの経緯について、かつどんさんは「(9月27日の)21時ぐらいに、例の販売ポストがTLに流れてきました」と振り返る。その後は知人から40万円を借り、車を出して東京から静岡までダッシュで向かったというから驚きである。
思わず、「えぇ…(困惑)」とツッコミたくなる行動力だが、かつどんさんは一切動揺した様子を見せず、真っ直ぐな瞳で「走行距離はおよそ160kmで、往復4時間ほどかかりました」と、補足していた。
そして28日の0時半に駿河屋店舗に着いたところ、誰も並んでいなかったため「これは勝ったな!」と、勝利を確信。かくしてオープンの10時に入店し、伝説のVHSの購入に至ったのだ。
なお、お釣りの金額を「114,514円」にすべく支払額を調整しようとしたが、レジの仕様上どうしても不可能だったため、仕方なく「810円」(野獣)に調整したそう。レジの問題だからね、しょうがないね。
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■それにしても担当者、ノリノリである
続いて件の商品の詳細を、エーツー担当者に詳しい話を聞いてみる。
話題となったポスト投稿の経緯について、担当者は「『駿河屋本店 駿河屋ビル』は10月6日で、開店1周年を迎えました。そこでこちらに関連した企画として、件のVHSの中古商品のショーケース内での販売を企画しました」と説明。
その凄まじい反響については「当社が運営する駿河屋の店舗公式アカウントが告知した『成年向け商材』の告知としては、過去最大レベルの反響を頂いている状況です」とも振り返っていた。
過去には駿河屋「秋葉原本館」でも入荷・販売の実績がある商品だが、当時の告知よりも大きな反響を受け、担当者は「同作はインターネット文化に影響を『与え続けている』作品であると、強く実感いたしました」と、大いに感動した様子を見せている。当たり前だよなぁ?
なお、買取・販売の経緯については「通販サイト販売用在庫より、販売企画のために在庫を移動したものになります。通販部門では今年、同作のVHSを3本買取しておりますが、今回の個体である『初回ロット版ケース付』は1本のみです」とのことであった。
つい先日は、天下の神奈川県警Xアカウントが街中でたまたま見かけた野獣先輩に激似な人物のイラストを投稿して大きな話題となったばかり。
次回、同作が駿河屋に入荷した際はどれほどの盛り上がりを見せるのか、これもうわかんねぇな。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)