タイガーの真空断熱ボトル、5割弱が名前を「盛ってる」と思っていたが… その性能が化け物すぎると判明
タイガー魔法瓶の真空断熱ボトルは、本当に名前の通り「真空状態」ができているのだろうか。実は5割弱の人々が「勘違いしている」と判明した。
比喩表現は、物事の本質を分かりやすく伝える技法。詩的に感じられる表現も多く、効果的に使用すれば、日本語の美しさがいっそう際立つ。
ところで読者諸君は、「比喩表現」と受け取っていた事象が「紛れもない事実」だと知り、驚いた経験はないだろうか。今回は、タイガー魔法瓶が世界に誇る「真空断熱ボトル」のとんでもない正体について紹介したい。
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■真空断熱ボトル、本当に「真空状態」なの?
「真空」と聞くと、真っ先に宇宙を連想する人が多いだろう。
今回は全国の10~60代の男女718名を対象としたアンケート調査にて、「真空断熱ボトル」の内部で「本当に真空状態ができていると思う」かを、尋ねてみることに。
その結果、全体の53.6%が「思う」と回答。つまり、4割弱は「(真空状態が)できていると思わない」と感じていることが明らかになったのだ。
確かに、宇宙の広大さを思い浮かべた後で、真空断熱ボトルの携帯に便利なサイズを見ると、「この中に宇宙が…?」と、思わず戸惑ってしまう。
そこで続いては、「真空断熱」製品を多数取り扱うタイガー魔法瓶に、詳しい話を聞いてみることに。その結果、同社の真空断熱ボトルの秘められた「驚きのポテンシャル」が明らかになったのだ…。
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■「真空断熱」って何だ?
そもそも「真空断熱」の4文字は、どのような機能を指すのだろうか。
まず、タイガー魔法瓶の担当者は「熱の移動には『熱伝導(物質を伝わって熱が移動)』『対流(対流現象によって熱が移動)』『輻射熱(電磁波によって熱が移動)』の3種類がございます」と、前置き。
続けて「真空断熱ボトルでは、内筒と外筒の間を真空にすることで、熱を伝える空気の分子をほとんど0にし、熱の移動を防ぎます。また、真空を通しても熱エネルギーが伝わる輻射(放射)に関しては、真空層に銀メッキや金属箔を挟み込むことで、熱放射を反射させて熱を内部に保つようにしています」と、その機能・仕組みについて説明してくれた。
約500℃、10⁻⁴Pa(パスカル:圧力)の高真空炉内(連続真空装置)に多数の魔法瓶を入れ、真空排気を行いながら、ろう材を溶かして排気口を完全密封。そして「真空ろう付け方式」により、宇宙空間との境目にあたる地上高度約90〜250km相当の『高真空(10⁻³Pa)』を実現している。
つまり、同製品の内部では実際に「宇宙に近い真空度」が生まれているのだ。そして、そんなタイガー魔法瓶の真空断熱技術が、宇宙でも大活躍しているのをご存知だろうか…?