タイガー魔法瓶、55年前に社内で飼っていた動物に驚き 若手社員も「実話だったとは…」
55年前、敷地内でトラを飼育していたタイガー魔法瓶。しかし、9割弱のネットユーザーが「さすがに冗談」だと思っていたようだ。
「名は体を表す」とはよく言ったものだが、時には予想外の事実が飛び出してくるケースも少なくない。
さて読者諸君は、タイガー魔法瓶が半世紀以上前に「敷地内で飼っていた動物」をご存知だろうか。
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■社名に「タイガー」を冠しているが…
以前Sirabee編集部では、全国の10~60代の男女718名 を対象としたアンケート調査にて、タイガー魔法瓶とトラに関するエピソードに関する質問を用意したことが。
調査の結果、タイガー魔法瓶が昔、敷地内でトラを飼っていたのは「事実だと思う」と回答したのは全体の13.1%と判明した。
確かに名前に「タイガー」を冠しているが、実際にトラを飼っていたかというのは、かなり絶妙なラインである。果たして読者諸君は、どう思うだろうか?
そこで今回は、こちらのアンケート調査をもとに、タイガー魔法瓶に詳しい話を聞いてみることに…。
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■さすがは「タイガー」魔法瓶だった
こちらのエピソードについて、タイガー魔法瓶の担当者からは「今の時代で考えると驚きかなと思いますが、事実です」との回答が。
担当者は「1969年(昭和44年)10月、会社の製品名のイメージを伝えようと、マレーシアからメスのトラのハニーちゃんがやって来て、大阪・門真の本社敷地内で飼われておりました」とも説明していた。
なんと、驚くことに本物のトラが飼育されていたのである。令和の現代では「ワシントン条約」のほか、コンプライアンスの観点から見ても、不可能だろう。改めて、昭和が「大らかな時代」であったことが感じられた思いだ。
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■タイガー若手社員も「冗談だと思ってた…」
当時、ハニーちゃんは大きな人気を博していたようで、担当者は「テレビCM、雑誌、新聞、会社案内にも登場し、大活躍しました」と、笑顔で振り返る。
その後、生後11カ月を迎えたハニーちゃんは兵庫県「宝塚動物園」へお嫁入りすることに。ハニーちゃんに愛着を持った社員も多く、担当者は「タイガー社員はよく、宝塚動物園に会いに行ったそうです」と、目を細めつつ語っていた。
さて、一般のネットユーザーは9割弱が「冗談」だと思っていた今回のエピソードだが、タイガー魔法瓶社内では、どのように伝わっているのだろうか。
担当者曰く、若手社員の間では「入社時に研修で聞いたことはあるけれど…」「伝説として先輩社員から教えてもらったことはあるが、まさか実話だと思っていなかった…」などの声がしばしば上がっているそう。
今回の取材に際して提供してくれた写真を指し、「こちらの光景を見て、びっくりする社員も多いです」とも語っていた。
正に「昭和」を象徴するかのような、驚きと微笑ましさの入り混じったエピソード。タイガー魔法瓶には、確かに「トラの意志」が受け継がれていたのだ。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/タイガー魔法瓶)
対象:全国10代~60代男女718名 (有効回答数)