『ドラクエ3』発売前日のビックカメラ、店頭の光景に目を疑う 「こんなにスゴいのか」とネット民驚愕
池袋・ビックカメラ店頭に現れた驚きの写真。36年前の「ドラクエ熱」を感じさせる光景に、称賛の声が相次いでいる。
■「護国寺付近まで列が伸びた」
同パネルが設置されているのは東京都豊島区「ビックカメラ 池袋本店」で、11日から設置を開始したという。
設置の経緯について、ビックカメラ担当者は「『ドラクエ3』発売時に熱狂したお客様の思い出と、当時の雰囲気を彷彿させる看板を用意しました」と説明する。
また、同店にはファミコン版『ドラクエ3』発売当日の熱狂ぶりを、店頭にて目撃した人物がいると判明。
当時の様子について、担当者は「私が出勤した朝6時半の時点で、店舗前にはすでに多くのお客様がいらっしゃいました」と、振り返る。前方にいる人物ひとりひとりに来店時間を聞き、行列を作ることから、その日の業務が始まったという。
『ドラクエ3』を求める勢いはやはり凄まじく、担当者は「池袋の店舗前からスタートした行列は最大で1万人を超え、護国寺付近まで伸びましたが、その日のうちにお並びのお客様全員に販売できました」と説明しており、もはや異次元の領域である…。
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■「社会問題」も発生したが…
大ヒットを記録した『ドラクエ3』だが、中には「社会問題」として認識されている側面も存在した。例えば、販売店側が他の商品と『ドラクエ3』をセットで販売する、いわゆる「抱き合わせ商法」などである。
しかし、ビックカメラではそうした手法を一切用いなかった点にも注目したい。
担当者は「当時、他店では他の商品との抱き合わせ販売なども横行しておりましたが、当社は一貫してそのような手法はとらず、『お客様に楽しく遊んで頂きたい』という思いで対応しておりました」「その姿勢をご評価頂き、多くのお客様にお並び頂いたものと認識しております」と、当時の様子を振り返っていた。
また、今回大きな話題となったパネルに関し、ビックカメラからは「時代や世代を超えて、なお愛され続ける『ドラゴンクエスト』シリーズの世界を店内にも表現しております。ぜひお楽しみください!」とのコメントが得られている。
30年以上に渡って人々に愛され続けてきた『ドラクエ3』は、正に偉大なゲーム。同様に「お客様のため」という思いを一貫し、真摯な姿勢で趣向を凝らすビックカメラもまた『ドラクエ』を愛し続けてきた、ユーザーにとって頼もしい存在なのだ。
※ビックカメラの各コメントは、広報担当が当時を知る社員にヒアリングした内容を、Sirabee編集部にて編集したものです(現在は、池袋本店に勤務していない社員のコメント含む)
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)