ケーキ屋のショーケースで突き刺さったスコップを発見 驚きの正体が「最高すぎる」と話題に…
コージーコーナー店頭のショーケース内に、なぜかスコップを発見。その正体が「素晴らしいアイデア」と、話題を呼んでいる。
■企画担当者、芋掘りガチ勢だった
コージーコーナーの「芋掘りできるケーキ」が面白い!
スコップみたいなスプーンもついてる。
買ってきたので夕方子どもたちと食べる予定 pic.twitter.com/akutlN4sW5— 英才2025S (@eisai_kyouiku) November 11, 2024
『Let’s 芋ホリデイ』は11月1日より、期間限定で販売開始となった商品。
その誕生経緯について、コージーコーナーの担当者は「企画担当者は、芋掘りが大好きな人物です」と説明する。
曰く、「たとえばリンゴのように、木になっていて既に目に見えるものを収穫するのではなく、土の中に埋まって見えない芋を、まるで宝探しのように掘り当てることこそが芋掘りの醍醐味だと感じており、常々『よそでは中々見かけない商品を作りたい』と考えている中で、『そうだ。自分には芋掘りがあるじゃん!」と、閃きました」とのことで、芋掘りにかける熱い思いがヒシヒシと伝わってきた。
そして「芋掘りのワクワク感をケーキで表現できないか」と考えたのが、本企画の出発点となったのだ。
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■あまりの「本気度」に感動…
まず、本商品は「子供が2人いるファミリー」に楽しんでもらうことを想定して企画開発をスタート(もちろん、その他のユーザーを拒絶する意味ではなく、多くの人が楽しめる内容となっている)。
担当者は「そのため『お子様はお芋を1個掘るだけでは物足りなさを感じるだろう』と想定し、1人2個ずつ掘れるよう、4個のお芋を絶妙な位置、および深さにバランス良く配置しています」と、そのこだわりについて語る。
さらに、ケーキに付いたスコップ型スプーンは、何度も使用できる「ステンレス製」を採用し、リアルさをとことん追求しているのだ。「プラスチック製」に妥協しなかった辺り、コージーコーナーの本気度が伝わってくるというもの。
担当者は続けて、「ケーキ箱からケーキを取り出したときの感動と、驚きを非常に大切にしているので、スコップ型スプーンをロウソクのように別添にするのではなく、ケーキに刺さった状態を保つことにこだわりました」と説明する。
しかし、こちらも調整が難しく、搬送テストではケーキの外にスコップが落下してしまったという。
当時の様子を振り返りつつ、担当者は「試行錯誤して、工場の製造工程でも取り付けやすく、尚且つご家庭でも簡単に取り外せる工夫を施しました」と、説明している。
ここまで子供たちの目線に立って「芋掘り」の魅力を考え、情熱を惜しまなかった洋菓子メーカーが過去に存在しただろうか(いや、存在しない)。
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■コージーコーナーは「大変ありがたい」と感謝
試作段階では「一面が土だけ」という非常に地味なデザインであったが、「ワクワク感が足りない」ということで、モグラや芋のつる、芋畑の立看板などの絵柄のピックを挿したり、土の中で暮らすモグラたちをデザインしたサイドテープを発案。明るく楽しげな様子を、見事に表現している。
今回、X上で同商品が大きな話題となった件について、コージーコーナーも非常に喜んでいる様子。
担当者は「大変ありがたく感じております。また、ポストご投稿者・eisai様におかれましては、その後のご投稿で販売期間や当社店舗一覧などの情報を共有して頂き、この場をお借りして御礼申し上げます」と、笑顔で頭を下げる。
続けて「本商品は、SNSで話題になることをねらって企画した商品ですので、当該ポスト以外にも、購入報告や、逆に『売り切れで買えなかった』という投稿が散見され、社内では手応えを感じています」とのコメントを寄せてくれた。
「芋掘り」への探究と「子供の気持ち」の理解のどちらにも全力を注がなければ、決して誕生し得なかったであろう奇跡のケーキ。『Let’s 芋ホリデイ』は30日までの販売なので、このチャンスを逃さずゲットしてほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)