スーパーで発見したシシャモ、とんでもない事実に目を疑う 「これは怖い」と驚きの声も…

スーパーで発見したししゃも商品、パッケージのデザインが「よく見ると怖い」と話題に。「どうしたらこの発想になるのか」とのツッコミも寄せられている。

2024/11/22 04:45



■山田水産、それにしてもノリノリである

山田水産は、大分県佐伯市に本社を構え、鹿児島県志布志市、垂水市、宮城県石巻市などにも事業所を展開。今年で51周年を迎える水産加工食品メーカーなのだ。

そんな歴史があるメーカーが、なぜここまで攻めたデザインを…? と改めて疑問に感じたので、早速こちらの詳細を尋ねてみる。

シシャモパワー

すると、山田水産の担当者からは「こちらのキャラクターは2021年1月ごろに生まれた『シシャモパワー』というキャラクターです」との回答が。

その誕生経緯については「ししゃもの購入層は『50歳以上』が多いことから、もっと多くの若い世代の方々に ししゃもを召し上がって頂きたい、という思いから生まれました」と説明する。

デザインコンセプトに関しても「若い世代のご家庭で召し上がって頂くことを想定し、まずはお子様に親しみをもってもらうことを一番に考え、『謎の覆面ヒーロー』というコンセプトでデザインしました」とのコメントを寄せてくれた。

実際、ポスト投稿主・耳さんも「娘が小学校で『カルシウムテスト』のような検査をしたところ、『自分のカルシウム摂取量は少ないのでは?』と危機を覚えたようで、『今日からししゃも いっぱい食べる!』と宣言し、今回私が買ってきた…という経緯がありました。とても美味しかったです!」と振り返っており、山田水産のねらいは正しかったのかもしれない。


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■「腕がししゃも」な理由にも納得

しかし、読者諸君が最も気がかりになっているのは、やはり「なぜ腕がこのようなデザインになっているのか?」という点だろう。

山田水産・ししゃも

こちらの質問に対し、山田水産の担当者は「当社の ししゃもの特徴のひとつに、卵率(魚体の体重に対する卵の重さの割合)15%以上のぎっしり詰まった卵が挙げられます」と、前置き。

続けて、「丸ごと食べられる ししゃもは、カルシウムをはじめとした栄養が豊富で丈夫な身体づくりができること、 そしてひと目で卵がぎっしり詰まっていることを訴求するために、 体格の良い謎の覆面ヒーローの鍛え上げられた腕をモチーフに、卵がたくさん詰まっている様子をひと目で理解してもらうことを目的にデザインしました」と、説明してくれたのだ。

やはり腕を ししゃもにするには、厳しい修行が必要だったのだろうか…と思いきや、「腕がししゃもとなった」経緯やストーリー等は特に無いそう。


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■このバズは運命だった…?

ちなみに、件のポストがバズっているのを受け、山田水産のXアカウントからは「お詫び」と題したポストが投稿されている。

「親しみをもってもらうために生まれたキャラクターのはずが、皆さまを怖がらせてしまい申し訳ございませんでした」と綴られたポストには、シシャモパワーが深々と頭を下げる写真が添えられていた。

なお、山田水産からは「『怖い』という印象を一度も感じたことがなかったので驚きました」とのコメントが得られているが、今回のバズりを好意的に受け止めている様子。

山田水産・ししゃも

担当者は「こうして多くの皆さまに『シシャモパワー』の存在を知ってもらえたうえ、『美味しい』という評価を頂けたことはとても嬉しく思います」と、笑顔で振り返る。

また、同社では11月11日を「ししゃもの日」と認識しており(1が並んだ様子が、どことなく ししゃもに見えるため)、この日は今回話題となったポストが投稿された日。

ちょうど、Instagramにてキャンペーンを開始したタイミングだったという。

山田水産・ししゃも

そうした奇妙な縁もあり、担当者は「何か運命的なものも感じております(笑)」ともコメントしていたのだ。ぜひ、店頭で「攻めたデザイン」の ししゃもを発見した際は、手にとってみてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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