市役所で入手した住民票、大量の4文字にギョッとした 「脳が侵食される」と驚きの声も…
奈良県内のとある市役所が、あまりにも「うだうだ言っている」と話題に。予想外の光景に、驚きの声が上がった。
■この市、「うだうだ」どころか「ノリノリ」である
宇陀市の住民票台紙、あまりにもうだうだ言ってておもろい。 pic.twitter.com/XYC62BN2u3
— そてつ!!🌴 (@sotetsu_katsudo) October 15, 2024
日本中を旅したり、郵便局といった施設を巡ったりしているというポスト投稿主・そてつさん。
今回は、宇陀市に立ち寄った記念に交付した住民票を整理していた際、例の「うだうだ」が目に入ったそう。気づいた際は「なかなか壮観だな…」と感じたものの、帰宅後に改めて見ると「思った以上にスゴい」と感想を改め、Xに投稿したのだ。
大量の「うだうだ」…いや、「うだ」が印字された住民票の詳細について、宇陀市役所の市民環境部 市民課の担当者は「市町村合併で4町村(宇陀郡大宇陀町、菟田野町、榛原町、室生村)が合併した2006年(平成18年)1月1日から導入しました」と、説明する。
あまりに特徴的なデザインとなった経緯については、「証明書用の改ざん防止用紙を合併後の宇陀市版で作成する必要があったため、合併後の自治体名『宇陀市』を強調できるようなデザインとしました」との回答が得られた。
なお、こちらは「証明書用」のデザインとなるため、住民票の他に、印鑑証明、戸籍証明、税証明といった書類にも採用されているようだ。
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■14世紀前から「うだ」に関する記述が…?
「宇陀」という名前の由来について、宇陀市の担当者は「古くは記紀・万葉より『兎田野(宇陀野、宇陀の大野の意味)」や「菟田郡」などと確認でき、その他の古文書でも『宇多』『宇田』『菟田』や、元禄期以降には『宇陀』と表記されていました」と説明する。
なんと、『日本書紀』推古19年(611年)5月条には「兎田野(うたの)に薬猟(くすりがり)す」という1文が存在し、こちらは日本最初の薬猟に関する記述だという。
それから1400年もの時が流れた西暦2000年代。前述の合併の際、「新市名称候補選定小委員会」は公簿によって集まった応募総数751件、262種類の案のうち、「宇陀市」「東奈良市」「大和宇陀市」の3案に絞る。
その中で、最も多く寄せられた名称こそが「宇陀市」だったのだ。担当者は「前出のような歴史や伝統性があり、応募者からは『愛着があって馴染みやすい』という意見も多数寄せられました」と、振り返っている。
大量の「うだうだ」でネットユーザーに衝撃を与えた宇陀市だが、その名は地元の人々に古くから親しまれ続けてきた、由緒ある呼び名なのだ。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)