G-SHOCKはどの国のブランド? 約3割が「アメリカ」と勘違いする理由があった…

G-SHOCKはどこの国のブランドかご存知だろうか。ネットユーザー調査の結果、4割強が「アメリカ」「スイス」と回答したのだ。

2024/12/02 04:15



■公園で目撃した「運命の瞬間」とは…

開発期限が目前に迫ったある休日。あきらめ切れずに実験を続けていた伊部氏は、重い気分を抱えたままランチで外出していた。

そして、研究開発センターの隣にある公園で、ゴムまりで無邪気に遊ぶ子供たちを眺めていたところ、頭の中に突如「まりの中の空間にモジュールが浮いている状態をつくる」という発想が浮かんだのだ。

このアイデアを実現させたのが、モジュールをいくつかの小さな点で支え、周囲にわずかな空間を設ける「中空構造」と呼ばれる設計である。

「頑丈」というイメージから、G-SHOCKを「固くて重たい時計」と考えていた人もいるのではないだろうか。しかし、G-SHOCKは衝撃に耐えうる「固さ」ではなく、衝撃を分散させる構造を有しているのだ。

「柳に風」「柔よく剛を制す」「押してダメなら引いてみろ」といった言葉を連想させる、非常に日本的な発想の転換と言えるだろう。


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■「アメリカのブランド」と誤解されるワケは…

なお、今回のアンケート結果を年代別に見ると「日本」と回答した10〜30代のユーザーは半数未満であった。

一方で、40代からは「日本」の回答割合が増加。また、女性より男性の方が正答率が高く、50代男性は8割超、60代男性に至っては9割超が「日本」と回答している。

G-SHOCKグラフ

こうした回答傾向を受け、カシオ担当者は「90年代後半のG-SHOCKブームを経験された50~60代の方の中には、現在もG-SHOCKを愛用してくださる方も多いため、このような結果になったのかと思います」と分析していた。

また「アメリカから火が付き、逆輸入的にヒットした点から、『アメリカ』と回答される方が一定数いらっしゃったのだと推測します」とのコメントも得られている。

これまで「アメリカのブランド」と誤解していた人は、これを機にしっかり覚えておこう。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年9月3日~2024年9月9日
対象:全国10代~60代男女718名 (有効回答数)
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