大切な人が被害に遭わないように！　約5割が「闇バイト」について話した相手

闇バイトについてしっかりと話し合うことで、防げることがあるかもしれない。

調査

2024/12/08 10:00

闇バイトの問題がメディアやSNSで取り上げられ、心配な気持ちを抱いている人も多いだろう。そのために家族や友達と、闇バイトについて話題にする場合も多いようだ。

Sirabee編集部が全国の10代～60代の男女582名を対象に「闇バイト」に関する意識調査を実施したところ、全体で52.1%の人が「家族や友達と闇バイトについて話をした経験がある」と回答した。

闇バイトは決して個人の問題としてだけでなく、家族や友達との間で共有されるほどのことだとの認識を持つ人が多いのかもしれない。

性年代別で見ると、30〜50代の女性が多いのが特徴といえる。

この結果は、女性の防犯意識が高いと捉えることもできるだろう。さらに家庭や友人と気になる話題を共有するのは、女性のほうが得意なのも一因といえる。

子供と闇バイトについて話した40代女性は、「ある日テレビで闇バイトがニュースになっていて、息子と一緒に見ていました。その内容が、SNSで簡単に高収入の仕事に誘われて犯罪に巻き込まれる若者の話だったんです。それを見たとき、『怪しい仕事の誘いには気を付けて』と息子に言いました」と話す。

やはり家族のことが心配のようで、「息子は最初、『そんなの引っかかる人いるの？』と言っていたんです。しかし有名な求人サイトにも闇バイトのものがあるらしいと伝えたところ、最終的には『気をつける』と返してくれました。やはり、家族が巻き込まれるのがなによりも心配なので…」と続けた。

Xでも、「子供いる友達と話していて、闇バイトもそうだしSNSも色々怖すぎるってみんな口揃えて言うけど、どう防げばいいのかって…でも想像したら本当に怖い」と闇バイトについて意見を交換している人もいるようだ。

さらにバイトに対して深く考えすぎてしまう人もいるようで、「友達の仕事をちょっと手伝いに行ったら、母が、『あんた、闇バイトやないやろうな』と言い出した。テレビの観すぎだよ」との投稿もあった。

家族や友達と闇バイトについて話をすることで、リスクへの理解が深まる可能性があるだろう。闇バイトの被害を防ぐためには、一度、周囲の人と話し合うことが必要なのかもしれない。

（取材・文／Sirabee 編集部・ニャック）

【調査概要】
方法：インターネットリサーチ
2024年11月24日～2024年11月26日
調査対象：全国10代～60代の男女582名