“西川貴教コラボケーキ”はなぜ破損した? 「ここが一番の問題」「壊れ方を見る限り…」プロパティシエが考察
平和堂が販売した西川貴教とのコラボケーキが、壊れた状態で購入者に届いた騒動で、パティシエの有賀弘隆氏がその原因について分析。昨年の高島屋ケーキ騒動との“ある違い”も…。
パティシエの有賀弘隆氏が17日、公式YouTubeチャンネル『パティシエ有賀のYouTube製菓学校』を更新。スーパー「平和堂」が販売した、西川貴教のコラボレーションケーキが崩れた状態で届けられた騒動について解説した。
■380個のうち100個に不備
騒動となったのは、滋賀県を中心に展開する平和堂が販売した、西川貴教の「WHITE BREATH」とコラボしたクリスマスケーキ。今月13日から購入者への配送が始まったが、ケーキが逆さまになっていたり、プレートなどの装飾が取れ、生クリームも崩れているなど、壊れた状態で届いたという声が相次いだ。
平和堂では、販売された380個のケーキのうち、約100個に不備があったとして、希望者に返金対応や再配達をするとしている。
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■昨年にも高島屋で騒動
有賀氏は、SNSに投稿された破損したケーキの画像などをもとに、原因について推測。ポイントは3つあると話す。
昨年にも、大手百貨店の高島屋が販売したケーキが崩れて届く騒動があったが、この際有賀氏は、もともと配送には向かない繊細なデザインであったことや、製造キャパシティーを超えた注文を受けたためにしっかり作られていなかったこと、十分に冷凍されていなかった可能性を指摘していた。
しかし今回のコラボケーキについては、そのデザインから「冷凍配送というものを考えて、作られているケーキなんじゃないかなとも思います」と分析。「ちゃんと梱包されていて、冷凍さえされていれば、おそらく普通に配送する分には壊れないようなケーキになっていたんじゃないかなと思います」と話す。
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■梱包状態に問題か
有賀氏が「ここが一番の問題」だと語るのが、「ケーキがきちんと梱包されていたか」について。
通常の場合、デコレーションケーキは固定するための爪がついているトレーに乗せられ、スポンジの底面にジャムやクリームを塗ってトレーと接着し、しっかりと固定されている。
しかし、今回のケーキについては、トレーの爪が正しく立てられておらず、接着用のクリームやジャムも少ないなど、しっかりとした固定が「なされていなかったのではないか」と指摘する。