“西川貴教コラボケーキ”はなぜ破損した? 「ここが一番の問題」「壊れ方を見る限り…」プロパティシエが考察
平和堂が販売した西川貴教とのコラボケーキが、壊れた状態で購入者に届いた騒動で、パティシエの有賀弘隆氏がその原因について分析。昨年の高島屋ケーキ騒動との“ある違い”も…。
■梱包の「知識がなかった」指摘
さらに、ケーキに対して「箱の余白があまりにも多かった」と、ケーキと箱のサイズが合っていなかったことも指摘する。
ケーキを配送する場合には、箱の隙間に梱包材などを詰めたり、カバーをかけたり、特殊な形状のトレーを使うなどしてケーキが動かないようにするが、それらの梱包がされていなかったことも問題視。
平和堂側が「何度も配送テストをした」と説明していたことに、「通常の配送の忙しくない時期にテストをするのと、忙しい時期に配送テストをするのでは状況が変わってくる」と語る。
年末は荷物の量が増えることから「かなり揺れても、大丈夫な状態というのを前提として梱包するべき」とし、「梱包に関してはまだまだ甘い。配送の際の梱包に関しての知識がなかった」「梱包によっては(壊れることを)防げた」とした。
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■配送の人手不足について
また、配送業者の多忙や慢性的な人手不足などもあり、「どんなに箱に注意書きをしておいたとしても、中の物がクリスマスケーキだと分かっていたとしても、雑に扱う人というのはいます」とも。
画像を見て「壊れ方を見る限り、パーツは落ちていましたけれど、ケーキの角はある程度あったり、クリームの絞った跡もある程度残っていた」として、ケーキの冷凍状態には問題がなかったとの見方を示し、配送時の扱いも「許容範囲ではある」とする。
「これから、こういう風に雑に物を扱われてしまう状況というのは、いいことではないですけども、事実として起こりうると思います。なので、雑に扱われてもしょうがないという前提で、配送の梱包をすることが大前提だと思います」と結論づけた。
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■ユーザーからも納得の声
有賀氏の解説に、ユーザーからも「冷凍ケーキでもキッチリ梱包してあればそうそう崩れるということはないとうことですね」「長い目で見ると少しずつ進歩はしていて、世の冷凍ケーキの技術は確実に向上しているように思います」と納得の声が。
また、「もしかして、ですけど、積み込む時なんかに箱の、住所シール面を見やすく並べるためにくるくる回したりしてるんじゃないかなーと思ったりもします」と推測する人もみられた。
有賀氏はコメント欄でも改めて、「今回の件は梱包方法に問題のほとんどがあると僕は思います」と書き添えている。