道路で遭遇した高齢ドライバー、タイヤの状態にゾッとするも… ホラーすぎる「行き先」で二度驚く
パンクを無視し、とんでもない状態のタイヤで走行を続ける高齢ドライバーが話題。本人は「高速道路で帰ろうと思った」と語っていたという。
■高齢ドライバーが口にした「行き先」にゾッとした…
鞍手町
中山交差点で右折待ちしていたら
バーストしててホイルを削りながら
火花を散らしながら走り左折する
車を目撃🙀💦
すぐに追跡、
110番通報しながら
停車させようとして
やっと新北駐在所前で停車💦
車両火災になりかねないから動いたらダメだと言ってJAF手配して
警察官に引き継ぎました💦 pic.twitter.com/Q3yuWqmop5— 星の砂時計⌛ (@hoshinosuna72) December 15, 2024
ある日、車に乗って「右折待ち」をしていたという星の砂時計さん。
後方から凄まじい轟音が聞こえてきたので振り返ると、そこにはホイール部分を剥き出しにし、火花を散らしながら走行する車両が確認できたのだ。
当時の様子について、星の砂時計さんは「停めないと危ないと思い、急いで車線変更をし、追跡しながら110番通報をしました」「その後、2.6kmほど走った交差点の赤信号で停車したため急いで駆け寄り、運転手の方にタイヤの状態を伝えました」と、振り返っている。
ドライバーは高齢の男性で、なんと星の砂時計さんに指摘され、タイヤの状態に初めて気付いたという。
さらに、男性の口からは「車の調子が悪いから、高速に乗って自宅に帰ろうと思っている」と、耳を疑う一言が。もしこの状態で高速道路に突入していたら、一体どうなっていたのだろうか…。
本人が「危険性を認識できていない」と判断した星の砂時計さんは、JAF(日本自動車連盟)に電話してレッカー車を手配したほか、現着した警察官に状況を説明。
「高齢男性は、警察官から厳しく注意されてました」とのことであった。繰り返しになるが、星の砂時計さんのこうした対応が無ければ、とんでもない事故に繋がっていた可能性が高い。
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■タイヤのプロは「パンクの放置が原因」
それにしても一体どのような経緯で、タイヤがあのような痛ましい姿になってしまったのだろうか。
こちらの要因について、日本自動車タイヤ協会は「直接的な原因までは、写真からは判断できませんが…」と前置き。その上で、「何らかの原因でタイヤがパンクし、その状態で走行を続けた結果だと考えられます」と、知見を語ってくれた。
通常、タイヤのゴム部分には空気が入っている。しかしパンクによって空気が抜けると、ゴム部分がホイール、および地面に挟まる状態となり、損傷に繋がってしまうのだ。
その名の通り、日本自動車タイヤ協会は「自動車のタイヤ」のスペシャリストである。
このような状態の車両が走行を続けた場合、どのような危険が考えられるか尋ねると、担当者からは「もはやタイヤがほとんど無くなってしまっているため、我々の専門領域外となっております」との回答が。
つまり今回のケースは、タイヤのプロ集団をして「ここまで酷い状態のタイヤ(であった物体)はそう見ない」と言わしめるほど、凄まじい状態だったのだ。
このような危険な運転を避けるためには、タイヤの定期的なメンテナンスの他、早い段階で「異変に気づけるか」が重要である。
車両にパンクが起こった際の症状について、担当者は「操縦不安定になり、音や振動がハンドル越しに伝わってきます。特に前輪のパンクは、こうした症状が顕著で、気付きやすいです」と説明。
続けて、「異変に気付いた際は速やかに安全な場所に停車して、点検をしてください。また、ロードサービスを呼ぶなど適切な処置が必要となります」と、注意を喚起していた。
年末年始の帰省で車を長時間運転するという人は、くれぐれもタイヤの点検を怠らないようにしたい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)