かまぼこの弾力を指す意外な日本語、7割超が知らなかった 紀文も「かなりマニアック」と認める

「かまぼこの弾力性」を意味する意外な日本語。7割超の人が知らず、紀文食品も「マニアックな単語」と認めている。

2024/12/27 04:45



■弾力性が生まれる仕組みに驚き…!

かまぼこ

この弾力、「あし」が誕生する経緯について、担当者は「たんぱく質が網のように絡み合うことで生まれます。魚の筋細胞には筋原線維タンパク質というものが含まれており、魚肉に塩を加えてすりつぶすことでそのたんぱく質が複雑に絡み合い、網目の構造ができあがります」「さらにそこに熱を加えると網目がほぐれなくなり、練り物独特の弾力をもつようになるんです」と、説明している。

かまぼこ最大の特徴と言える弾力性は、いわば「たんぱく質の結晶」のような存在だったのだ。


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■「あし」は相当マニアックな用語だった

今回の調査結果を受け、紀文 担当者は「そこまで大差なく、回答が割れているのが面白いですね。まさか正解が一番回答率の低い『あし』だと知ったら、皆さん驚かれるかと思います」と、頷いてみせる。

確かに、これが「あし」ではなく、「もも」という呼び名であれば、また結果は違っていたかもしれない?

かまぼこ

なお、紀文をはじめとする練り製品業界では「かまぼこの弾力性=あし」という表現はごく当たり前に使用されているが、マニアックな用語のため、メディア等でもあまり使われることはないという。

紀文の担当者は「弾力、でも十分に通じますので…。ご存知ない方が多いのも納得です」「ぜひこれを切っ掛けに、あの弾力を『あし』と呼んで、周りの方を驚かせてほしいです(笑)」ともコメントしていた。

正月のおせち料理で かまぼこを食べる際は、「あし」の魅力を改めて堪能してほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

じつは「かまぼこ」より「なると」の方が好み。

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(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/紀文食品

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年11月6日~2024年11月11日
対象:全国10代~60代男女684名 (有効回答数)
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