コミケ時の“本気度”がハンパないカフェ・ベローチェ 「顔見たら注文がわかる」伝説は本当か?
コミケの“オアシス”とも呼ばれるカフェ・ベローチェ有明店。冬コミ初日に店長を直撃した。
29日、30日に渡って東京・有明で開催される国内最大のオタクの祭典「コミックマーケット」。
その会場・東京ビッグサイトの目の前に、長年「コミケのオアシス」とも「ボス戦前のセーブポイント」とも称される店がある。カフェ・ベローチェ有明店だ。
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■“戦場にかける橋”のたもとに…
昨年(2023年冬)開催時には2日間で約27万人もの参加者を集めたコミックマーケット(以下、コミケ)。
29日早朝から国際展示場駅周辺には数万人規模の入場待機列が複数形成され、みな移動が開始されるその時を今や遅しと待っていた。
ビッグサイトに入館するために通る「やぐら橋」、通称“戦場にかける橋”のたもとにある前述のベローチェにも、朝7時のオープン時間から200人を超える客が並び始めていた。
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■まさにオアシス
アニメやマンガで登場するコミケの風景はじつに楽しげで牧歌的だが、それらには描かれない過酷な体験もある。
超満員の電車に揺られ、下車するやいなや入場までの数時間、海風吹きすさぶ極寒のコンクリート上で、ただただ待機する必要があるのだ。そして入場すれば人の波に押されながらお目当て同人誌の購入競争。コスプレ広場では冷え込む中、笑顔を絶やさずカメラマンを迎えるコスプレイヤーたちがいる。
そんな入場前参加者の体と心を温めるのがベローチェのホットドリンクというわけだ。特に人気なのがカフェラテとココアで、カウンター内には10数人のスタッフが忙しなく動き回っていた。
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■援軍で有明に来た「店長たち」
コミケ開催期間中は、同店スタッフにとっても特別な日だ。
この日は各店の若手“敏腕”店長たちが結集。有明店の女性店長・山口さん(冒頭写真)をはじめ、都内の繁盛店である仲御徒町店、銀座一丁目店、東陽町店、さらにはみなとみらい店、本厚木南口店、小田原ダイヤ街店、上尾店と関東近県の店長、最も遠方では宮城・仙台のスーパーバイザー(=エリアマネージャー)までも援軍として最前線に立ち、客に笑顔を届ける。その陣容はまさにベローチェの“アベンジャーズ”そのものである。
コミケ需要は周辺店舗にとっても大きなチャンス。周辺の競合店もオープン時間を早めて「打倒ベローチェ」に燃えていたが、山口さんは「前回のコミケ(2024年夏開催)より当店にお並び頂いたお客様が多く、大変嬉しい気持ちです」とホッとした表情で胸中を明かす。