コミケ時の“本気度”がハンパないカフェ・ベローチェ 「顔見たら注文がわかる」伝説は本当か?
コミケの“オアシス”とも呼ばれるカフェ・ベローチェ有明店。冬コミ初日に店長を直撃した。
■ハンドサインで合図
客入りの山は早朝のオープン時とランチタイム、そしてコミケ終了後のタイミング。通常では考えられない数の客が押し寄せるが、店内に大きな混乱は見えない。
「(ヘルプに来る店長)みなさん視野が広く、動くべきことを各自で即判断してくれます。バタバタするタイミングでもみな笑顔を絶やさず、本当に心強い」と山口店長。
普段は客に調理シーンが見えるようカウンター手前で作業を行っているが、この日はカウンター奥にも調理機器を設置し「約5倍のオーダーをこなせる特別仕様」(同社マーケティング本部・小澤さん)。店入口には入店者数をハンドサインで伝えるスタッフも配備し、一人でも多くの客を暖かい店内に迎え入れる。
「私どもにとってもコミケはお祭りです。スタッフもお客様も、みんなで一緒に楽しみましょう、という気持ちで今日明日に臨んでいます」(山口店長)。
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■“オタク社員”のアイデアを採用
この日のため、ナポリタンやドリンク、そしてオリジナルグッズの付いた「コミケセット」や数量限定の「ケーキセット」を用意。店舗前には黒猫が描かれたベローチェオリジナルグッズ入り福袋や、コミケ限定アクスタや缶バッジが当たるガチャコーナーも設置した。
これら缶バッジやアクスタを考案したのは“社内随一のオタク女子”と呼ばれている同社の若手社員で、「ぬいぐるみを置いて撮影できる、カフェ・ベローチェのジオラマを自作し設置しました。ひょんなことから上司に話したら『それはいいアイデア、やってみて!』となって…。私、システム関連の部署なんですが…あはは(笑)」とニッコリ。
彼女の隣にはグッズを制作した女性デザイナーも帯同。飛ぶように売れるオリジナルグッズを嬉しそうに見つめていた。
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■あの伝説は本当か
最後にあの伝説について聞いてみた。そう、「ベローチェ有明店のスタッフは、コミケ客の顔を見ただけで注文する商品がわかる」という一部で語り継がれる都市伝説だ。
それを確認すると、「さすがにわからないですね(笑)。ビジネス街にある店舗だと毎昼来て頂く常連さんが多いので、『あのお客様はカフェラテ』など、スタッフの頭に入ることもあるのですが…」と前出・仙台のスーパーバイザー。
都市伝説が嘘だとわかりちょっと残念ではあるが、コミケ名物であるカフェ・ベローチェ有明店、常連組も遠征組も一度は寄ってみる価値がある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)