コミケコスプレ広場で遭遇した“渋沢栄一” 「見えない部分」もしっかり再現
「コミックマーケット」(コミケ)名物のコスプレ広場。そこにあの有名人が…。
12月29日、30日に渡って東京・有明で開催された国内最大のオタクの祭典「コミックマーケット」(以下、コミケ)。その会場で異彩を放つ“ありがたい人物”がいて…。
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■巨大な「新1万円札」
コミケの名物になっているのが、会場である東京ビッグサイトの内外に複数設置されたコスプレ広場。
その一つ、南館1Fのコスプレ広場には午前中から人気キャラ、さらには2024年を象徴するような造形系コスプレイヤーが続々集結。多くのカメラマンがフラッシュを光らせていた。
中でも異彩を放っていたのが、男性コスプレイヤー・shockerさんの「新1万円札」コスプレ。昨夏より流通が開始された渋沢栄一の描かれた新紙幣だ。凛々しいぜ…!
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■各地の資料館で研究
巨大な1万円札のパネルに顔を突っ込み完成する力作。
「このコスをやろうと思い立ったのが1ヶ月半くらい前。毎度コミケでは今回のよう、時事ネタのコスプレをやっているので、2024年を振り返った時、これしかないと思ったんです」とshockerさん。
ただバズりたいと瞬間的な“ネタ”にするのではなく、形態模写する対象をしっかり研究し、愛することが同氏のプライドでもある。
「コスするにあたって、東京・北区の『渋沢資料館』と埼玉・深谷の『渋沢栄一記念館』に行き、研究してきました。記念館には渋沢栄一アンドロイドがいましてね…」と次々“渋沢愛”を語る。
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■当時の蝶ネクタイも再現
現地にいた学芸員にしっかりヒアリングし、紙幣デザインに見えていない服装部分にもこだわった。
「じつは着ているのはスーツではなく、フロックコートと呼ばれる、当時スーツ代わりに着られていたコートなんです。そして蝶ネクタイ。蝶ネクタイは『名探偵コナン』のような外が広がるタイプではなく、並行的に広がるスタイル。それをワイシャツ襟の下に隠すのがお好きだったようです」と、研究した結果をすべて衣装に再現させた。
「今回やって、“えいちゃん”(渋沢栄一)のことがさらに好きになりました」と既にあだ名で呼ぶほど、身近な存在になったというshockerさん。きっとえいちゃんも喜んでいるはずである。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)