20年の恋の軌跡を追う純愛映画『366日』 赤楚衛二の「耐える表情」に脱帽
赤楚衛二さんと上白石萌歌さんの本音を隠す演技が秀逸な『366日』が1月10日公開。
赤楚衛二さん演じる真喜屋湊(まきやみなと)と、上白石萌歌さん扮する玉城美海(たましろみう)の出会いから別れまでを描く『366日』が1月10日より公開。
お互いを思いやるがゆえに、すれ違いを重ねてしまう2人の姿は、切なくもやさしい気持ちにさせてくれます。この恋の行方を見守ってみましょう。
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■夢を追う理想の恋人たち
『366日』は、沖縄で音楽を通じて出会った2人が織りなすラブストーリー。同時に、夢を追う人へエールを送る、ヒューマンドラマでもあります。
湊の夢は、自分の音楽をつくること。美海は通訳になる夢を持っていて、お互いがその夢がかなうよう支え合う姿は、理想の関係ともいえるでしょう。
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■力を取り戻す赤楚衛二の傑出
特に秀逸なのは、序盤に母親を亡くした高校生の湊が、意気消沈しているシーン。戦隊ヒーロー役出身の赤楚さんは、穏やかな好青年役の多いイメージですが、この口数の少ない湊の表情は、陰のある硬派な印象を与えます。
一方、湊の後輩にあたる美海は、沖縄の美しい海そのものの明るいキャラクター。この太陽のようなヒロインは、上白石さんにぴったり。
人生をあきらめかけていた湊が、美海の存在によって、次第に生きる力を取り戻していく過程は、非常に説得力があります。
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■別れの陰にあるやさしさ
ところがある日突然、2人は別れることになってしまいます。この時、湊は美海にとても厳しい言葉を告げて、美海から離れるのですが、じつはその裏にはある事情があるのでした。
本心を隠して、あえてその厳しい言葉を口にする湊と、本当は別れたくないのに、受け入れようと努める美海。2人の選んだ結末が、ハッピーエンドかどうかは、意見が分かれるところですが、「別れ」の悲壮感が漂わないのは、お互いの深い思いやりがベースになっているからなのでしょう。
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『366日』
1月10日(金)全国公開
公式サイトはこちら!
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(取材・文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)