SNS上の「文春廃刊」運動、じつは文春にとっては好都合? 古市憲寿氏が冷静解説「むしろ渡りに船」

中居正広氏・フジテレビの記事における重要部分を訂正したことで、「文春廃刊」が連日トレンド入りするほど『週刊文春』への批判が高まっている。しかし、実際に廃刊すれば、文春側に好都合だという。

2025/01/30 13:30


古市憲寿

中居正広氏とフジテレビの騒動における記事の核心部分を訂正したことで、SNSで「文春廃刊」が連日トレンド入りするなど、猛批判を浴びている『週刊文春』。

しかし、社会学者の古市憲寿氏が30日出演の『めざまし8』(フジテレビ系)で、廃刊はむしろ「文春」側に好都合だと指摘した。



■証言者が架空だった可能性も指摘

「文春」は当初、有料会員しか読めない記事の最後で密かに訂正を報告していたが、この対応が猛批判を浴びると、29日夜には正式に声明を公表。

これについて、かねてから『めざまし8』で「文春」側の変遷を指摘していた古市氏は、そもそも記事内に登場する“被害女性X子さんの知人”自体が存在しない可能性にも触れ、「細かく明らかにしないと、『週刊文春』自体の信頼も回復できない」「(訂正の)この文章1枚ではかなりアンフェア」などとコメントした。


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■SNSの「文春廃刊」に…

古市氏は「さらに言うと…」として、SNSで沸き起こっている「文春廃刊」というハッシュタグ運動にも言及。

「じつは、今回の件とは別にして、『週刊文春』ってそもそもスリム化したかったんですね」「どういうことかと言うと、『文春』ってみんな、めちゃくちゃ儲かってるって思われがちですけど、実際は紙の雑誌ってめちゃくちゃ高コストなんです」と、「文春」の内情を紹介する。


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■廃刊は「むしろ渡りに船」

そして、「すごい儲かってるわけでもない。そもそも、文藝春秋社としては、紙の『週刊文春』をスリム化して、『文春オンライン』をもっと大きくしていくって(社内で)議論されていたんですね」と、元から「週刊文春」は縮小の方針であったことを告白。

続けて、「だからこれで、仮に『紙の週刊文春を廃刊します』って文藝春秋社が言ったとしても、全然責任を取ったことにならなくて。むしろ渡りに船かもしれないんですよ」と、責任どころか好都合だと指摘した。


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■「視聴者の方にも注視してほしくて」

こうした背景を踏まえ、「だからそこは、ちゃんと視聴者の方にも注視してほしくて」と呼びかける古市氏。

その後も、「文藝春秋社が何をするのか。ただ紙の『週刊文春』を廃刊しただけでは意味がなくて、むしろ文藝春秋社、『文春オンライン』を含めて、取材に関してきちんと改めますってことを宣言しないと、文藝春秋社や『週刊文春』が変わったってことにはならない」と釘を刺していった。

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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太

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