気付かぬうちに「コミュハラ」に? 約半数が上司との“ある会話”にモヤモヤ…

押し付けではなく、互いに相手を知ろうという気持ちで向き合うことが大切だ。

2025/02/02 14:00


オフィス

コミュニケーションがうまくいかない理由は、上司と部下という関係性だけではないのだろうが…。



■やたらと雑談を振ってくる上司にイライラ

Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女731名を対象に実施した調査では、全体で48.6%の人が「やたらと雑談を振ってくる上司にイラッとしたことがある」と回答した。

やたらと雑談を振ってくる上司にイラッとしたことがある

なお男女別に見ると、男性46.9%、女性50.1%という結果になっている。


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■自分の話ばかりするので居心地が悪い

編集部が話を聞いた30代の男性は、「直属の上司ではないのですが、休憩室で会うとしきりに話しかけてくる上司がいて、休憩した気がしなくて…」とこぼす。

その上司は自分の話ばかりするので居心地が悪いそうで、「全く興味がない人なのに、向こうからいろいろと話してくるので、趣味や家族構成まで知っているのも居心地悪くて」と、最近では休憩室にいくのをやめてしまったと語った。


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■雑談と称した自分語りは嫌われる

世代の違う部下とコミュニケーションをとって距離を縮めたいと考えている上司は多いのではないだろうか。雑談を重ねることで相手を知り、相手に自分を知ってもらおうという意図があることは理解できる。しかし、結果としてその雑談自体が疎まれてしまってはなんの意味もない。

雑談と称して自分語りや意見の押し付けをしてしまっては、距離が縮まるどころか敬遠されてしまうこともあるだろう。あるいは、「コミュハラ」だと受け止められてしまうこともあるかもしれない。


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■「コミュハラ」認定されぬよう相手と向き合って

コミュハラとは、コミュニケーションハラスメントの略で、必要以上にコミュニケーションを強要したり、嫌がらせや決めつけの発言で相手を傷つけてしまう行為だ。同じような内容でも人によって受け止め方が違うため、思わぬことで相手を傷つけてしまわぬよう、気をつけなければならない。

世代が離れているほど共通の話題も少なく、話は弾まないかもしれない。だからといって、自分の意見の押し売りをする上司と、うんざりして適当に相槌を打つ部下とでは心の距離は広がる一方だ。

世代間のコミュニケーションはどんなコミュニティにおいても悩ましい課題かもしれないが、まずは互いに相手を知ろうという気持ちで向き合う姿勢からスタートすれば、いつしか良い関係が構築されていくのではないだろうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年10月8日~2024年10月13日
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)
上司部下調査話題コミュハラ自分語り
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