元木大介氏、甲子園大会の7イニング制に独自見解 「野球が変わってくるから…」
高野連が導入を検討している7イニング制。元甲子園のスターである元木大介氏の見解は?
元読売ジャイアンツの元木大介氏が、自身のYouTube『元木大介チャンネル』を更新。高校野球の7イニング制について持論を展開した。
■7イニング制に反対
スタッフから高野連がDH制とビデオ判定、さらには7イニング制の導入を検討していることについて見解を問われた元木氏。
DH制とビデオ判定には「賛成」したものの、7回制には「ちょっと反対かな」とポツリ。「アメリカだって9イニングやるわけでしょ。高卒からアメリカに行こうという子が出てきてるわけだから。9イニングという野球に慣れさせておかなきゃいけない」と説明した。
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■野球が変わってくる
元木氏はさらに「7イニングというと、野球が変わってくるからね。クローザーやセットアッパーで仕事をしているところで、8回、9回がないわけだから。それで慣れちゃうと、上に行ったときに、つまずいちゃうんじゃないかなという心配もある」と持論を展開する。
スタッフから「なぜ7イニング制が議論されているんですかね」と質問されると「暑さと、ピッチャーの球数じゃないの? なにがどうなったのかわからないんですけど。高野連といろんな人が会議したとは思う」とコメントした。
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■時期や専用球場の建設を提案
高校野球の暑さ対策に元木氏は「俺のなかでは暑いからとか、そういうふうになってくるんだったら、8月じゃなくて、10月ぐらいにすればいいんじゃないの? とか思ったりする」と提言する。
その後も持論を展開した元木氏は「7イニングだから無理ではなく、(上のレベルに)慣れるのがちょっと遅れてしまうというデメリットがある。9イニングでやってほしいなと。俺の個人の見解でしかないけれど」と語る。
また、高野連が甲子園に代わる専用球場を作り、そこで全国大会を開催するプランや、東京ドームや京セラドーム大阪の使用に理解を示した。
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■改革を求める声も
夏の暑さが年々厳しくなるなかで開催される夏の全国高校野球選手権大会。8月の甲子園大会はもちろん、7月の地方予選でも選手や審判、さらには観客が熱中症になる危険があり、改革を求める声がある。
Sirabee編集部が、2023年7月18〜21日、全国10〜60代男女1,000名を対象に「夏の甲子園のあり方」を聞いた調査で「現状のままでいい」と答えた人は19.9%。なんらかの改革を求める人が多数となっている。
午前と夕方に試合を行う「開催時間の2部制」は2024年の全国高校野球選手権大会で開幕から3日間にかぎり採用されており、今年の大会で対象日程が拡大される可能性がある。
高野連が導入を検討する7回制については、反対を表明するOBやファンが多い様子。一方で「早く終わるのはいいこと」「球児のことを考えるべき」などの意見もあり、賛否両論となっている。