巨人・戸郷翔征不振の要因は? 元木大介氏が独自解説「ピッチクロックをやっているのかと…」
今季エースとしての活躍が期待されながら、打ち込まれて2軍降格となった戸郷翔征。元木大介氏が指摘した原因とは?
元読売ジャイアンツヘッドコーチの元木大介氏が自身のYouTube『元木大介チャンネル』を更新。開幕から不振が続き、2軍に降格した戸郷翔征投手について持論を展開した。
■戸郷投手不振の要因は?
今季エースとしての活躍が期待されたものの、3試合に登板し17失点、防御率11.12と大不振で2軍降格となった戸郷投手。
元木氏は不調の要因に「テンポの速さ」を挙げ、「ピッチクロックをやっているのというぐらい、速くなってるんで、『あれ?』と一瞬、思いましたね。『意識しちゃってる?』という」と、MLBで導入されているピッチクロックを意識しているのではないかという見方を示した。
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■色々と変えていったほうが…
さらに元木氏は「それはそれでいいんだけど、自分のリズムを狂わせていたら良くないことだから、それを意識しても僕はもう全然いいと思うし。今から慣れておきたいっていうのも、構わないことだけど、それでおかしくなって打たれたら、自分が夢を持ってるとこにも行けない」と指摘。
「力はあるんだから、そこは変えて行ったほうがいいと思います。投げ急ぎじゃないけど、もうちょっと冷静にバッターに対して、ゆっくり考えながら投げてもいいときもあるんじゃないかなと思って見てました 」と語る。
また、「全然なにも思ってませんよって言うと思いますけど、僕のなかで映像でテレビとか見ていても、ちょっとテンポが早いし、コースが甘くなってるなっていうのがあるから。技術的にもなにかあると思うんだけど、技術だけじゃなく、そういうこともいろいろ変えていったほうが、またいい成績が出るんじゃないかなと思いますね」とコメントした。
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■WBCは2026年のWBCでも採用予定
戸郷投手は2022~2024年まで3年連続12勝を記録。昨年は防御率も1.95と抜群の成績で、今季はMLBに移籍した菅野智之投手に代わり、エースとしての活躍が期待された。
ところが開幕から3試合全て打ち込まれ、11日の広島東洋カーブ戦では10失点し、2軍降格。イースタン・リーグでの再調整が続いている。
MLBでは試合時間短縮のため、ピッチクロックを導入。制限時間内に投球動作に入らない場合、ワンボールとなる。このルールは2026年のWBCにも採用予定で、日本人選手は対応を迫られることになるが、NPBはピッチクロック導入に消極的だ。