藤川球児監督、阪神選手への頭部死球に激昂 掛布雅之氏が「もうちょっと余裕を」提言したワケ
20日の広島東洋カープ戦で、坂本誠志郎選手への頭部死球に激昂した藤川球児監督。OB会長である掛布雅之氏の見解は…。
元阪神タイガースの掛布雅之氏が、自身のYouTubeチャンネル『掛布雅之の憧球』を更新。20日の試合で頭部死球に激怒し、相手チームに食って掛かるような仕草を見せた藤川球児監督に苦言を呈した。
■死球に藤川監督が激昂
掛布氏が先週のタイガースを振り返った今回の動画。同氏は1試合に3個エラーをするなど、守備に不安を見せた木浪聖也選手の起用法について、藤川監督に独自の提言をする。
さらに同監督が20日の広島東洋カープ戦で、坂本誠志郎選手が頭部に死球を受けた際、相手ベンチに食って掛かるような振る舞いを見せたことに言及。
当時の状況を「スライダーのすっぽ抜けなのよ。決してまっすぐが頭をめがけてきたボールではなくて、本当に投げミスなんですよ。これは坂本もわかったと思うんだけど」と説明した。
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■「狙ったボールではない」
掛布氏はさらに「坂本を心配して出ていったと思うんだけど、そのときに広島のベンチから出てきた誰かが、たぶん『抜けたボールじゃないか』とか、なんか言ったんだと思うんだよ。そしたら、『来い来い』と興奮してしまって。大差で勝ってるゲームですよ。相手も故意に狙ったボールではない」と指摘する。
藤川監督がNHKの番組でセ・リーグの監督が集まり対談した際、広島の新井貴浩監督に「去年当てられるケースが多かった」と話したことを紹介し、「そういう伏線はあったのかもしれないけど、今日の藤川監督のああいう態度を見たときに、今のチーム状態に対して、藤川監督自身が全く納得してないんじゃないかな」と分析した。
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■「もうちょっと余裕を」と提言
現状の阪神について「140試合戦う力はある」と話す掛布氏は、岡田彰布前監督がつねに「勝負は9月」と語り、采配を振るっていたことを紹介。
藤川監督に「興奮の仕方だとか、ああいう態度を見たときに、藤川監督自身、もうちょっと余裕というか、そういうチーム戦力の余裕みたいなものを持った戦い方。 そういうものを今、してもいいんじゃないかなという気がするんだよね」と提言した。
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■藤川監督の行動が賛否両論に
問題のプレーは、20日に行われた阪神対広島戦の8回裏、カープの新人岡本駿投手の投じたボールがすっぽ抜けとなり、坂本選手の頭部を直撃したもの。
坂本選手は冷静な対応をしたものの、藤川監督はベンチを飛び出し、捕手や新井監督に「来い」というようなポーズを取り続け、騒然となった。
岡本投手の投球が明らかに投げミスで、狙ったとは思えないことから、藤川監督の行動に苦言を呈す声も。一方で「選手を守るためには当然の行動」などの評価もあり、賛否両論となっている。